キングオブコント7代目王者シソンヌ、「早く売れないと」プレッシャーはねのけ栄冠!
コント芸日本一を決める「キングオブコント2014」で7代目キングに輝いたお笑いコンビ・シソンヌ(長谷川忍・じろう)が13日、東京・赤坂のTBSで行われた決勝戦放送後に報道陣の取材に応じた。二人は優勝トロフィーを手に優勝直後の喜びや賞金1,000万円の使い道を語り、女装ネタを披露したじろうからは女優デビューの野望も飛び出した。
シソンヌの二人は共に36歳で、今年で結成9年目。同期には8つ年下ながらブレイクしているお笑いトリオ・パンサーの向井慧らがおり、ツッコミ担当の長谷川は「年齢的にもギリギリの26歳のときに養成所で(じろうと)出会っているので、早く売れないとというプレッシャーはありました」と焦燥感にかられていたことを告白。対照的にボケ担当のじろうは「僕はあまり先のことは考えずに仕事をしているので、これからも楽しいネタをたくさんできれば」とマイペースに語る。
それぞれ先月の給料は長谷川が13万円で、じろうは20万円。優勝賞金1,000万円について長谷川は「借金を返して実家のすし屋をリフォームして、残りはお世話になっている方々に恩返しして、後輩にもご飯を食べせたい」とコメント。じろうは「1本目のネタ(「ラーメン屋」)で演じたおじさんはまんま僕。パチンコがすごく好きでパチンコ仲間の『もし優勝したら好きなだけ打たせくれ』って連絡に『いいよ』って言っちゃったので、連れて行きます」と使い道を明かした。
また交友のあるHKT48の指原莉乃が二人をツイッターで応援し、大反響だったことを聞いた長谷川は「何かあいつを越えられない感じなんですよね」と言いつつ、「でもありがたいです」と感謝。一方、ファイナルステージの「タクシー」ネタで女装を披露したじろうは、「女性として映画に出たいです」と今後の野望を語り、「今日のネタを観て、もの好きで四十路のいいおばさん役を探している監督さんがいたらその辺の女優さんよりは僕の方がいいんじゃないかな」とアピール。長谷川も「ネタだけでプライベートではやらないんですよ」と付け加えつつ、「話題性はあるよね」と相方の女優デビュー(?)を後押ししていた。
7回目の開催となった「キングオブコント」。今年は例年8組だったファイナリストの枠が10組に拡大。ファーストステージでは5組に分かれて一騎打ちが行われ、勝利したシソンヌ、ラバーガール、バンビーノ、犬の心、チョコレートプラネットがファイナルステージで激突した。エントリーは総数2,810組だった。(中村好伸)