伝説のカルト映画『人魚伝説』が初ブルーレイ化!舞台は故・池田敏春監督の遺体が発見された志摩
2010年に亡くなった池田敏春監督のカルト的名作『人魚伝説』が初めてブルーレイ化されることが決定した。くしくも池田監督の遺体が発見されたのは、同作のロケ地である三重県志摩市の海上だった。
映画『人魚伝説』は、原子力発電所建設をめぐる陰謀に巻き込まれ夫を殺された揚げ句、夫殺しの罪をきせられた新妻の海女・みぎわが復讐(ふくしゅう)の鬼と化すサスペンス。井筒和幸、黒沢清、相米慎二、高橋伴明、長谷川和彦ら当時の新進気鋭の監督たちが設立したディレクターズ・カンパニーの第1弾として製作された。
日活ロマンポルノ出身で、小野みゆき主演のホラー『死霊の罠』(1988)や豊川悦司主演のサイコサスペンス『ハサミ男』(2004)など、過激なスプラッター描写が物議を醸してきた池田監督の作品らしく、夫の死の真相を知ったみぎわがモリを改造した武器で原発竣工にかかわる人々を血祭りに上げていくクライマックスは壮絶で、一度観たら忘れられないインパクト。
ブルーレイの特典映像には、主演女優・白都真理のロングインタビューも収録されており、池田監督の思い出をはじめ、当時、電話をすることもマネージャーと会うことも禁止され軟禁状態で行われた撮影秘話などが明かされる。(編集部・石井百合子)
「人魚伝説 HDニューマスター版」ブルーレイ(税別4,800円)は11月5日、キングレコードより発売