元新体操選手の花井瑠美が、アクション映画で大暴れ! 夢は「変態に生きること」!
金子修介監督の新作映画『少女は異世界で戦った』に出演している女優の花井瑠美が、初めて挑戦したアクションについて語った。
本作は、近未来の日本を舞台に、核と銃がないアナザーワールドと核で汚染された通常世界という、二つの世界での4人の美少女戦士たちの壮絶な死闘を描くアクション映画。元オリンピック選手の山崎浩子に師事し、18年間新体操をしていた花井は「ロッキーみたいに毎朝ジョギングをして、新体操時代にやっていたような筋トレを続けていました」と話す通り、撮影の1か月前から稽古を始め、過酷な自主練で自らを追い込んでいたという。
映画デビュー作『ジェリー・フィッシュ』では、演技も未経験だった花井は本作で演技の壁にぶつかった。「一番最初の作品の時は、何も考えずに自然な演技ができたんですが、やはり今回は悩みました。もっとこうしたほうがいいんじゃないかとか、いろいろ考えてしまって」。現実世界とアナザーワールドを唯一行き来できるというアリサが自分自身と出会うシーンでは、一人二役の会話に苦戦した。「戦士とアイドル、完全にキャラクターを変えて演技するのはとても難しくて練習ばかりしていました」と振り返る。
金子監督の演出については「役者を育ててくれる人。こうしろああしろということは一切言わずに、ディスカッションをしながら演技を引き出してくれるんです」と信頼を寄せる。「金子監督には変態性がある」という大胆な発言も飛び出した。「脚本は全て当て書きなんですが、みんなすごく役に合っていて、監督は女の子のことをよく見ているなあって(笑)。わたし自身もサバサバしているって周りに思われているんですが、本当はそうじゃなくて根暗なところもあるんです。映画を観ていただくとわかると思いますが、自分自身の内面を見抜かれている感じがしました」。
新体操の事故によって一度大きな挫折を経験している花井は、まだ女優としての道を歩き始めたばかり。最後に女性として女優としてどんなふうに生きていきたいかを聞いてみると「女優どうこうとかじゃなく、死ぬときに『人生、変態に生きられたな』と思いたい。いいことも悪いことも、全部経験したいんです」という答えが返ってきた。女優としての型にはまらない、大胆な彼女は今後どのような成長を遂げるのだろうか。(編集部・森田真帆)
『少女は異世界で戦った』は全国公開中