ニコール・キッドマン、共演者の力量によって演技は変わる!夫役ティム・ロスは「本物の役者」
ニコール・キッドマンが、映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』で夫婦役を務めたティム・ロスについて語った。ニコールがハリウッド女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーにふんした本作は、世紀の結婚から6年たっても宮殿のしきたりになじめずにいたグレースが、夫であるモナコ大公レーニエ3世(ティム)と国の危機に、一世一代の“大芝居”に打って出るさまを華やかなファッションと共に描いた作品だ。
映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』フォトギャラリー
少しよそよそしいグレースとレーニエがやがて本物の夫婦になっていくさまは、本作の見どころの一つ。ニコールはティムとの共演を「最高だったわ。彼はこれまでイメージになかった貴族を演じている。ティムは本物の役者だわ。彼の演技の引き出しは多くて深い」と絶賛する。
「演技は共演する相手の力量によって変わるものなの」と語るニコールは、「今回はダンスができてラッキーだったわ。芝居とはそういうものなのよ。ダンスパートナーがいて、うまくリードしてもらえれば、2人で上手に踊ることができるというわけね」と相手役がティムだったからこそ新たな地点へ到達することができたと喜んだ。
ニコールもグレースと同様にオスカー女優であり、母でもある。「みんなに注目される結婚生活を送りながら、仕事を続け、普通でありたいと願う気持ちはわかるわ」と吐露したニコールだが、「グレースは自らの義務を果たすために犠牲を払わなければならないが、その点について自分と重ね合わせるところはあったか?」との問いには、「誰でもあると思うわ。家族がいれば、誰でも犠牲を払うことがある」と女優であるか否かは関係ないときっぱり。
「でも『犠牲』というのは大げさに聞こえるわね。むしろ自分が本当に求めるものは何かを見極めるということで、『選択』と言ったほうがいいと思うわ」と続けたニコールは、「彼女は愛を選択するの。子供を選び、夫を選ぶ。彼女はハリウッドで老いるのは嫌だと言ったそうよ。何もしないで家族ができるのを待っているような女性にはなりたくなかったんでしょうね」とグレースが若くして女優を引退した理由を分析していた。(編集部・市川遥)
映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国公開