品川ヒロシ、相方・庄司が出番を狙って撮影現場にずっといたことを暴露!
第1回京都国際映画祭で、上映作品『漫才ギャング』の舞台あいさつが行われ、品川ヒロシ監督、宮川大輔、長原成樹が登壇した。
品川にとって長編の監督2作目となる本作は、2011年3月に公開され、大ヒットした作品。留置場で出会った二人が漫才を始めるというストーリーだが、作中の漫才シーンについて品川は「主演の佐藤隆太と上地雄輔がやっていた漫才は、実は品川庄司のネタなので、相方の庄司智春にわざわざ来てもらって、二人の前で漫才を実際にやって練習してもらった」とエピソードを披露。
だが「それだけ聞くと庄司がいい人に聞こえるかもしれないけど、40分も遅刻して、8回かみましたから。さすが庄司って感じでしょ」となぜか話は庄司の話題に。「あいつ本当にクランクイン前の神社から、クランクアップまでずーっと現場にいたんですよ!」と話した品川は「俺の子どもを抱っこして、『今パパがお仕事しているから待っててね』って、あやしていたり、スタッフにお昼ご飯配ったり、いろいろしていたんです(笑)。病院のシーンでは、藤本美貴って名札を着けたナースの格好をしていたり……。本編には一切出ていないんですけど、DVDの特典に付いているメイキングはあいつが主役ですから」と話し、相方の話で会場を盛り上げた。
また本作の撮影中に長女が誕生したことを話した品川は「実は映画のラストで石原さとみちゃんが抱っこしているのはうちの子どもです」と告白。映画を鑑賞したばかりの観客からは驚きの声が上がっていた。
一方、作中で金融屋を演じている長原と宮川は、「品川監督の撮影現場は和気あいあいで楽しかった」とニッコリ。「ワンカットで一気に撮ることが多かったから、セリフの間が大変だった」と話した宮川は「僕が集中して、セリフとか練習していると必ず長原さんが邪魔しにきたんですよ。耳元で『チンパンくん(宮川のこと)、両耳ちぎってメガネ掛けられへんようにしたろか!』とかずっと言ってきていて全然練習できなかった(笑)」と同作の滑らないエピソードで観客を沸かせた。
映画祭では「オール・アバウト品川シネマ」と題して、期間中に『ドロップ』『漫才ギャング』『サンブンノイチ』を特集上映。品川は「1回公開されるとスクリーンで上映されることはあんまりないので、うれしい」と笑顔を浮かべていた。(編集部・森田真帆)
第1回京都国際映画祭は、よしもと祇園花月、イオンシネマ京都桂川ほかで19日まで開催