“隊長”ブラピ、『フューリー』新兵役俳優をハグ!
現地時間19日、第58回ロンドン映画祭が映画『フューリー』のヨーロッパプレミアをもって閉幕した。プレミアに先立ち行われた会見には、主演のブラッド・ピットをはじめローガン・ラーマン、シャイア・ラブーフ、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサルらメインキャストとデヴィッド・エアー監督が出席した。
ティーガー戦車が動く&戦う!映画『フューリー』メイキング映像
本作は、1945年4月、敵地ドイツを行く戦車フューリーの乗組員を上記5人が演じるもの。エアー監督が「5人の間のケミストリー」と表現するように、タイプの違うキャラクターがお互いを引き立て合う。エアー監督は「戦車の中に人を殺すために集められた家族」と乗組員を称していた。
リアルに再現された激しい戦闘シーンに加え、新兵(ローガン)が隊長(ブラッド)の下で成長していくのも見どころだ。会見ではローガンの「本当に(ブラッドと)親しくなったよ。実際、映画の始まりが、関係の始まりともなった」という言葉に、ブラッドがハグで返す場面も。妻であるアンジェリーナ・ジョリーが同時期に監督していた映画も戦争物だったというブラッドは、「僕はヨーロッパでの戦争を、彼女は太平洋での戦争を、僕は戦車を、彼女は爆撃機を調べていた」とそれぞれに取り組んでいた様子を語った。
前日18日には各賞の発表・受賞式も開催され、最優秀作品賞はロシアの『レヴィアタン(原題) / Leviathan』、初監督賞はウクライナの『ザ・トライブ(英題) / The Tribe』、ドキュメンタリー賞はシリア・フランス合作の『シルバード・ウォーター、シリア・セルフポートレイト(英題) / Silvered Water, Syria Self-Portrait』が受賞した。また、「BFIフェローシップ」はスティーヴン・フリアーズ監督に贈られ、『マイ・ビューティフル・ランドレット』『あなたを抱きしめる日まで』など長年にわたって名作を世に送り出してきた功績がたたえられた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
映画『フューリー』は11月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開