『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』前日譚をロメロの息子が企画中!
ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督が手掛けたゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』の前日譚(たん)となる作品を、ロメロ監督の息子が企画しているとVarietyなどが報じた。
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は、『ゾンビ』(1979)、『死霊のえじき』(1985)と合わせ、ロメロ監督の「ゾンビ映画三部作」とも称される1968年のホラー映画。歩く死体が人間の肉を求めてさまよい、襲われた人間もまたゾンビになるという、現代ゾンビ映画のモンスター像を確立した作品でもあり、現在ではニューヨーク近代美術館にフィルムが所蔵されている。
この記念碑的作品の前日譚(たん)を企画しているのが、息子のキャメロン・ロメロ。父親と同様、映像の道に進み、これまでに100本以上のコマーシャルと数本の映画作品を監督している。
映画のタイトルは『オリジンズ(原題) / Origins』となり、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』で描かれたゾンビパニック発生の理由が描かれるとのこと。現在はプリプロダクション用のコストとして15万ドル(約1,500万円・1ドル100円計算)の出資をクラウドファンディングで募っている段階だが、キャメロン監督は、「およそ50年前に父が作り出した、ゾンビ映画の伝統を取り戻したい。モダンゾンビの物語を、父が1968年当時にはできなかった形で伝えたいんだ」と意欲を見せているという。(編集部・入倉功一)