ドラえもんのアメリカンな笑い方に観客驚き「ホッホー」
第27回東京国際映画祭
24日、第27回東京国際映画祭で特別上映される映画『STAND BY ME ドラえもん』の舞台あいさつにドラえもんが登場した。この日、英語吹き替え版が上映されるということで、「英語でごあいさつさせていただいてもよろしいですか?」と切り出すと流ちょうな英語を披露。「ブゥハハハ」「ホッホー」と笑い声までアメリカンスタイルのドラえもんに観客は驚きの表情を浮かべていた。
ドラえもん史上初の3DCGアニメの本作は、原作から厳選したエピソードを一つの物語に再構築し、ドラえもんとのび太の出会いから別れ、そしてしずかちゃんへ思いを寄せるのび太の奮闘を描いた感涙作。
藤子・F・不二雄の生誕80周年記念として8月8日に公開された同作は、10月22日時点で興行収入80億円を突破。この快挙にドラえもんと共に登壇した声優の水田わさび(ドラえもん役)は「作品というのは演じるわたしたちはもちろん楽しいですけれども、観てもらう皆さんがいるから成立することなので、本当に皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と感激しきり。
また、世界59の国と地域での上映も決まっていることに「世界中の子供たちに夢と希望を! というのが先生のメッセージなので、ひみつ道具がたくさんあるだけでも夢と希望をもらっているのに、この作品を通して、本当にリアルに世界中の子供たちに夢と希望を形として伝えられるなんて……。先生の偉大さに気付かされました」と感慨深げに語った。
最後に、本作について「F先生の原作そのものなんです」と声を張る水田。「ストーリーを知っていても、ここまで感情が動くっていうのはCGの力」とCGの出来栄えにも触れ、「ドラえもんって本当にいるし、将来会えるんじゃないかなって思えるくらい、素晴らしい作りになっています。目も鼻も鈴もその向こうもぜひ見てほしい」と力強くアピールした。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『STAND BY ME ドラえもん』は上映中
第27回東京国際映画祭は10月31日まで六本木ヒルズをメイン会場に、都内各所にて開催