安達祐実、オールヌード披露は「大きな挑戦」
第27回東京国際映画祭
女優の安達祐実が20年ぶりに主演を務め、ヌードにも挑戦した映画『花宵道中』の舞台あいさつが27日、第27回東京国際映画祭を開催中のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。この日は安達のほか、共演の淵上泰史、友近、津田寛治、小篠恵奈、豊島圭介監督、エンディングテーマを担当した黒色すみれが出席した。
江戸時代末期の新吉原を舞台に、遊女たちの美しくも悲しい生きざまを描く本作。安達は劇中、人気女郎の朝霧にふんし、「今回は挑戦したことがたくさん。演技の方法も今までと違うアプローチで試みていますし、ヌードになったということもわたしの中では大きな挑戦。そういう作品が皆さんにどう観ていただけるのか、緊張と共に楽しみでもあります」とコメント。「純愛を描いていて、時代を経て共感していただける部分も多いと思います。人を愛することは素晴らしいことなんだと感じていただければ」と語った。
その安達と共に濡れ場に挑んだ吉田屋役の津田は、「撮影は冬の京都でやりました。本当に寒くて大変でしたが、緊張感があり、楽しさもあって、本当に充実した日々を過ごせました」と述懐。「それも、安達さんが女優なのにすごく男気のある背中を見せてくれたから」と続け、「安達さんが仕事に向かう背中を見ながら頑張っていけたような印象があります」と健闘をたたえた。
また同じく安達との絡みを演じた淵上は「寒くて、(安達と)絡むたびに『毛布!』と僕が衣装さん以上に気を遣っていました」とコメント。先輩の津田との共演も刺激的だったといい、「もちろん、先輩の津田さんに嫌われないようにも気を遣ってやっていました」と続けて会場を笑わせていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『花宵道中』は11月8日よりテアトル新宿ほか全国公開