森三中・大島、おっさん役のために1か月半で8キロ増量
初主演映画『福福荘の福ちゃん』で自らの髪を丸刈りにしておっさんの福ちゃん役に挑んだことでも話題の森三中・大島美幸と、親友シマッチにふんした荒川良々が初共演を振り返り、作品に込めた特別な思いを語った。
大島と荒川が初めて言葉を交わしたのは、脚本の読み合わせをしたときだったという。その際、荒川は「変な人じゃなくて良かったと思いました。もともと変な人じゃないということはわかっていたのですが、なんかこうね、しなを作ってこられても……」と少し警戒していた様子。すかさず大島が「しなを作るって(笑)。そんなんじゃないと思います」と突っ込むと、「そう。だから大丈夫だと思って」と今につながる良好な関係のきっかけを笑顔で振り返った。
二人が似ているように見えてしまうため、藤田容介監督から大島に「もっと太って」というリクエストがあったそう。「24時間テレビ」のチャリティーマラソンランナーを務めたときに体を絞り、映画のクランクインまでの約1か月半で8キロほど体重を増やした。「チョコレートを塗った食パンを一気に食べたら、すぐ太ります」と大島が言うと、荒川が「撮影現場にもパンを持ってきていましたよね」と証言。「あれが一番太ります。一生分食べ過ぎて、もう食べていないです」と短期間での増量のコツを明かした大島。
そんな大島が妊活のために休業を発表したのは今年1月。本作は休業前に撮影した作品となり、特別な思いが込められている。「仮にも主演という大変ありがたいお話でした。たまたま妊活休業の時期と重なったので、全部出し切ろうという思いはありました」。大島の中にある男の部分は全て出し切り、1ミリも残っていないという。
大島が断髪式を行ったのは昨年10月で、女性ながら主演男優賞が狙うと宣言していた。荒川が「役所(広司)さんやケン・ワタナベと並んだら、面白いですよ。もし女性が主演男優賞に選ばれたら、初めてじゃないですか」と期待すると、大島は「初ですね(笑)。でもとりに行きますよ! 受賞スピーチのシミュレーションもしていますからね(笑)」と目を輝かせたていた。(編集部・小松芙未)
映画『福福荘の福ちゃん』は11月8日より全国公開