押井守監督「パトレイバー」野明と遊馬の恋愛関係に言及!
「機動警察パトレイバー」の実写版プロジェクト『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズで総監督を務める押井守が30日、新宿ピカデリーで行われたトークイベント「マモルの部屋」の第5回に出席、アニメ版を支えた声優の冨永みーな、古川登志夫、千葉繁と共に、25年間の思い出や、実写版シリーズの裏エピソードをたっぷり語り合った。
【動画】『THE NEXT GENERATION パトレイバー』長編劇場版フッテージ
押井監督との付き合いについて千葉は「僕が一番古く、もうほぼ35年。(本格的には)アニメ『ニルスのふしぎな旅』から。いや前世からの付き合い。お互いシャイだった」とコメント。そこで古川が「(押井)監督は寡黙で、でも話すとキレる人という印象」と続くと、押井監督は「昔は、監督は声優と付き合っちゃダメと先輩からよく言われた。それに監督としてどう振る舞うべきかわからなくて、猫をかぶっていた。その姿勢を変えたのが『機動警察パトレイバー2 the Movie』。役者とじっくり話し合って作風も変わった。自分の転換点」と振り返った。
冨永と古川といえば、「パトレイバー」の主要キャラクター、泉野明(いずみのあ / 冨永)と篠原遊馬(しのはらあすま / 古川)の声を担当したコンビ。MCからの「2人(野明と遊馬)は恋人同士なの?」という質問に、「恋心はないと思ってやっていました」と冨永が返すと、古川は「僕はあると思っていた。ずいぶん大きな食い違い。いまごろハッキリした」と回答し、場内は大歓声。そこで押井監督は「最初は全然考えていなかったけれど『パトレイバー2』のとき、これは一緒になるなと確信した」と発言し、「劇場版第1作で二人が抱き合って回るんだけど、あれは無理にそうやれって上から言われて、嫌々やったの」と改めて語っていた。
シリーズ最新作となる実写版にも三人は登場。千葉はアニメと同じシバシゲオ役で大活躍しており、冨永と古川は、「エピソード5」でラジオDJ役で声の出演を果たした。「監督が(実写版にも)呼んでくれてうれしかった」という冨永は「泉野明(いずみ・のあ)が、実写版で泉野 明(いずみの・あきら)に変化しているのがステキ」と笑顔でコメントしていた。(取材/岸田智)
映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第6章』は11月29日より全国順次上映
『THE NEXT GENERATION パトレイバー』長編劇場版(タイトル未定)は2015年ゴールデンウイーク全国公開