吉永小百合『ふしぎな岬の物語』興収10億円突破!ロングラン祈願に銀座で餅つき
女優の吉永小百合が4日、東京・丸の内TOEI前で主演映画『ふしぎな岬の物語』大ヒット大感謝祭を行い、阿部寛、笑福亭鶴瓶、成島出監督と共に、今後も興行が餅のように長く伸びることを願って餅つきを行った。銀座の街に突然現れた吉永たちに街行く人々は大喜び。「お正月まで上映できたら……」と願いを込めながら、「よいしょー」と大きな掛け声に合わせてきねを振り下ろす吉永たちの姿に見入っていた。
吉永が初めて企画から携わった本作は、のどかな太陽と海に抱かれた岬村を舞台に、カフェを営む悦子(吉永)と、そこに集う人々との交流を通して、当たり前すぎて忘れがちな世の中の不思議や人と人との絆を滑らかに紡ぎ出すヒューマンドラマ。第38回モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリ、エキュメニカル審査員賞の2冠を獲得するなど話題を集め、この日興行収入10億円を突破した。
吉永は昨日、都内の映画館で本作を鑑賞したそうで、「たくさんのお客さまが入っていたのでとてもうれしかった」とニッコリ。続けて、「何よりも場内が明るくなるまでどなたも席を立たれなかったっていうことで、この映画の思いが伝わったとうれしくなりました」と感謝を述べた。
この日、吉永に会いたいがために仕事をやりくりして急きょ本イベントに参加した鶴瓶は、「日頃ろくなことをしていないから、そばにいると心が洗われる」と、相変わらずの心酔ぶり。そんな鶴瓶にライバル心を燃やす阿部は、主演舞台を吉永が観に来てくれたことを自慢げに語っていた。吉永は舞台を観ることはあまりないそうで、阿部は「キャスト全員が吉永さんのことチラチラ見ていた。どうしたらいいかわからないじゃないですか」と戸惑いながらもうれしそうに報告した。すると、鶴瓶は「俺の落語会にも来てくれた」と反撃するなど、吉永をめぐる争いで会場を沸かせていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ふしぎな岬の物語』は公開中