ハリソン・フォード、ハゲメンになった理由を明かす
映画『パワー・ゲーム』で、巨大IT企業のカリスマCEOを演じるため、インテリハゲメンに変身したハリソン・フォード。同役の撮影にあたりハリソンは、製作陣からの指示ではなく、自ら「可能な限り短く」髪をそって現場に臨んでいたことがわかった。
ハリソンが演じているのは、主人公のアダム(リアム・ヘムズワース)が産業スパイとして侵入するIT企業、アイコン・システムズのCEOゴダード。アダムが勤めているIT企業ワイアット社のCEOワイアット(ゲイリー・オールドマン)と並々ならぬ因縁で結ばれている人物だ。
ほぼ丸刈りに近い状態のハリソンが現場に現れたときは、スタッフも大変驚いたそう。髪をそった理由についてハリソンは、「今までにない見た目にしたかったんだ。キャラクターの強さが増すと考えてね」と語っている。
ちなみに、ハリソンが演じているゴダードは、IT企業の神とうたわれている人物。しかし、彼自身はそういったテクノロジーが苦手だという。「石器時代に育ったからね。電子機器の奴隷になりたくないんだ。友人と電子機器でつながりたくないし、飼い犬や家族の写真を送りたくもない。ボタンも押したくないね。テクノロジーは昔からあるものだけで十分だよ。本当に電子機器は使わないね。本を読むのは好きだけど、ネットを見るのは嫌いなんだ」。
そして『エア・フォースワン』(1997年)以来となるゲイリーとの共演には、「彼がこの作品に参加すると聞いて、すごいけん引力を発揮してくれると思ったよ」とコメント。さらに「『エア・フォースワン』で彼と共演してとても楽しかったから、もう一度彼と共演できる機会を楽しみにしていたんだ。今回の役柄では古い友人だった二人が最悪の敵になるんだ。なにより、ゲイリーよりもさらに上をいく悪役を演じられるレアな機会だった」と明かしている。
ゲイリーの魅力を「彼がどんなふうに演じるのか、一体何をするのか全く予測できないところだ」と分析したハリソン。劇中ではライバル関係の二人だが、撮影中はフィラデルフィアで一緒に夕食を食べに行くなどして交流を深めていたという。(編集部・井本早紀)
映画『パワー・ゲーム』は11月15日より新宿ピカデリーほかにて全国公開