安達祐実、激しい濡れ場でなめられまくる?“ねっとり”のはずがアクロバティックに!
女優の安達祐実が8日、テアトル新宿で行われた主演映画『花宵道中』の初日舞台あいさつに登壇した。これまでオールヌードへの挑戦や、子役の苦悩などを赤裸々に語ってきた安達は、強い思いで臨んだ本作がようやく初日を迎えたことに「今までとは違う自分になれました」と芸歴30年にして「新生・安達祐実」をアピールした。本舞台あいさつには、淵上泰史、小篠恵奈、友近、津田寛治、そして豊島圭介監督も出席した。
子役時代から数えて30年の女優人生を送ってきた安達にとっても、本作は大きな挑戦だったようで「濡れ場を生々しくやろうというのは、この映画での挑戦だったので、乗り越えられたと思います」胸を張ると「女優生活30年の集大成ではなく『花宵道中』が新たなスタートです」とアピールした。
そんな安達が魂を込めた濡れ場だが、実は津田が大きな役割を果たしていた。「台本を読んで(津田との濡れ場は)“ねっとり”としたものだと思っていたら、想像以上にアクロバティックでした」と安達が語ると、豊島監督は「津田さんがあんなに(安達を)なめるとは思わなかった。津田ショックですよ」と津田が演出以上の演技をしたことを暴露。
時代劇、そして濡れ場が初めてという豊島監督に対して、津田がいろいろとアイデアを出して濃厚なものになったという。そんな“津田ショック”に安達は「おかげで恥ずかしさも飛んで、役に集中できました」と笑顔で感謝。津田も「濡れ場は女優さんで決まる。安達さんは覚悟を決めていたので、思い切りできました」と撮影を振り返っていた。
また安達は、本作が世界各国の映画祭に招待されたことに「日本では『安達祐実が花魁(おいらん)に』と観られることが多いと思いますが、わたしのことを知らない人が、純粋にどんな感想をもってくれるのか興味があります」と期待を口にすると「命を懸けて人を愛すること、その行為は尊いものだと感じてくれたらうれしいです」と作品に込めた思いを語った。
本作は、R-18文学賞で大賞を受賞した宮木あや子のベストセラー小説を映画化。江戸末期の吉原を舞台に、花魁(おいらん)として生きる女性と、一人の青年との許されぬ恋を描く。(磯部正和)
映画『花宵道中』はテアトル新宿ほか全国公開中