アクションスターの人生がそこに!奇跡の集合を果たした『エクスペンダブルズ』俳優の底力!
あらゆる困難を爆発と筋肉で解決してきたアクションスターが集結する、大ヒットシリーズ最新作『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』がついに日本でも公開。今回もシルヴェスター・スタローンを筆頭に一世を風靡(ふうび)した豪華スターが集結しており、演じるキャラクターには彼らの困難な人生が反映されている。
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不死身の傭兵(ようへい)軍団エクスペンダブルズの活躍を描いた本作。今回は、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサムがふんするおなじみのメンバーに加え、まずは冒頭、ウェズリー・スナイプス演じるドクター・デスがチームに加わる。
軍団創設メンバーの一人であるドクターは、投獄されていたところをエクスペンダブルズが救出。実は演じるスナイプスも脱税の罪で3年近い獄中生活を送り、パート1に出演できなかった経験を持つ男だ。2013年に出所すると、待ってたぜ! とばかりにスタローンが声を掛け、本作に参加した。
またドルフは、極真空手の黒帯で数々の大学を卒業した後、奨学金を得てマサチューセッツ工科大学に入学した秀才だが、正直イマイチなB級アクション映画にばかり出演する俳優というイメージが強い。そして本作では、狙撃と空手の名手にして一流大学修士号取得の経歴を持ちながら、決定的に頭が悪い狙撃手という、これ以上ない当り役をゲット。さらに、やはり私生活での差別発言やDV騒動でハリウッドから干されてしまったメルも、世間のイメージまんまといえる悪役で出演。極悪非道な男を嬉々として演じている。
そして、そんな大スターたちをまとめているのが、主人公バーニーを演じるスタローン。言語障害と顔の左側にマヒを抱えて生まれ、『ロッキー』(1976)でアメリカンドリームをつかんだと思いきや、いつしかアクション俳優として世間にバカされ幾度もラジー賞を獲得。まさに苦難の人生を歩んできたスタローンだが、ノックアウトされるたびにカムバックを果たしてきたその人生は、まさにロッキーそのもの。アントニオ・バンデラスにハリソン・フォードなど、個性あふれるスターたちが喜んで本シリーズに参加しているのも、誰よりも困難続きの人生を送ってきたスタローンへの尊敬の念があるからに違いない。(編集部・入倉功一)
映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』は全国公開中