ウェス・アンダーソン監督、次作は再びストップモーション作品?
映画『グランド・ブダペスト・ホテル』『ムーンライズ・キングダム』のウェス・アンダーソン監督の新作は、ストップモーション作品になるかもしれない。現地時間11月8日、監督がリスボン&エストリル映画祭に出席した際に明かした。
2009年には、映画『ファンタスティックMr.FOX』をストップモーションで製作したことのあるアンダーソン監督。彼は同映画祭で行われたQ&Aの時間に、新作で再びストップモーションの世界に戻るかもしれないと語った。さらにその作品は、1954年のイタリア映画『ザ・ゴールド・オブ・ネイプルズ(原題) / The Gold of Naples』のように、いくつかのエピソードに分かれたものになるだろうとも明かした。ヴィットリオ・デ・シーカ監督の同作は、ナポリを舞台にした六つのエピソードから成り立っている。
アンダーソンは今年の春、『ダージリン急行』『ムーンライズ・キングダム』でタッグを組んだロマン・コッポラと共に、新作の脚本を書いているとも明かしている。今回詳細を語ったのは、その新作のことだとみられている。
アンダーソンは他にも影響を受けた監督を聞かれ、フェデリコ・フェリーニやロベルト・ロッセリーニの名前を挙げたという。(宮本裕人)