菅田将暉、女装趣味がないことを強調
女優の能年玲奈と俳優の菅田将暉が18日、都内で行われた映画『海月姫』舞台あいさつ付きワールドプレミアに共演者らと共に出席した。女性の能年も頭が上がらないほどの美しい女装を披露した菅田は、女装が初めてではないことを明かし、騒然とする観客に改めて女装趣味がないことを強調していた。
東村アキコ原作の人気コミックを映画化した本作は、男子禁制のアパート「天水館」で男を必要としない人生を送る月海(能年)らオタク女子集団「尼~ず」が、突如現れた鯉淵家の美しすぎる女装男子・蔵之介(菅田)らとの出会いによって少しずつ変化していくさまを描いた笑いと涙と萌えの極上エンターテインメント。
劇中、本物の女性と見まがう姿を披露した菅田は、「毛をそり、エステにも通い、骨格矯正やら、メディキュットも履いて、一生懸命やりました」と苦労を吐露。そんな中、「女装は初めてでしたか?」という質問に、「作品でやるのは初めてですね」とプライベートで女装をしているかのような回答をし、会場がざわつく一幕も。不穏な空気を察した菅田は、「今そういう風になるかなと思ったけど……」と困惑気味に切り出すと、写真撮影で女装経験があることを告白し、「プライベートじゃないです。プライベートならプライベートって言います」と女装趣味がないことを強調していた。
そんな菅田の女装姿について、能年は「すごかったです。お肌のケアも抜かりなくて素晴らしい。それに比べて、わたしはスウェットからスウェットに着替えて、眉毛もほったらかしでという感じだったので、女性として見習わなければと思いました」と大絶賛した。
この日は太田莉菜、馬場園梓(アジアン)、篠原ともえ、片瀬那奈、速水もこみち、長谷川博己、原作者の東村アキコ、音楽を担当した前山田健一、川村泰祐監督もイベントに登場。日本が世界に誇る「オタク文化」を描いた本作にちなみ、山口俊一クールジャパン戦略担当大臣が応援に駆け付け、「クールジャパン戦略のお手本になるような素晴らしい成功を収めるよう祈っております」と激励すると、川村監督は「日本の内閣府の方々に応援してもらえるのは心強い」と安堵(あんど)の表情を見せた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『海月姫』は12月27日より全国公開