釘宮理恵「まどマギ」虚淵玄の台本に「チンプンカンプンだった」
アニメーション映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の初日舞台あいさつが15日、都内で行われ、声優の釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、主題歌を歌うELISA、水島精二監督が出席した。台本を理解するのが難しかったという釘宮は、「冒頭からチンプンカンプンだった」と告白し、三木も「みんなそうだったよ」と同調。神谷が「そこまで言ってないよ!」と反論する一幕に、会場は大爆笑となった。
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本作は、「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」シリーズの水島監督と「魔法少女まどか☆マギカ」などの脚本家・虚淵玄がタッグを組んだ、完全オリジナルSFアクションアニメ。人類が知能のみの電脳世界で生きる未来を舞台に、戦闘スーツを着用して地上世界にやって来た捜査官アンジェラの活躍を描く。
アンジェラの声を担当した釘宮は、「ようやくわが子を世に送り出せる、ホッとした気持ちでいっぱいです」と感無量の様子。さらに、「普遍性のあるテーマを扱っているので、皆さんの心に何かが残ってくれれば。この作品がいつまでも愛されるよう祈っています!」と劇場に詰め掛けたファンに訴えかけた。
アンジェラをサポートするディンゴ役の三木も、釘宮と同じく、「やっと(初日)にたどり着けた」と安堵(あんど)の表情を浮かべながら、「この作品は、それぞれが目標を見つけ、夢に向かって成長する物語。(好きなキャラクターに)感情移入して楽しんでいただくと同時に、3DCGのクオリティーも存分に味わってほしい」と作品をアピールした。
一方、謎の存在フロンティアセッター役の神谷は、「セリフが膨大にあると聞いていたのに、台本がなかなか来なくて焦った」と明かし、さらに、「いざ台本を読んでもイメージがつかめず、監督に相談しました」とかなり難解な役であったことを告白。ところが、監督の答えは「そのままでいい」だったといい、「なるほど、この役は、神谷を『素材』として必要としていたのか」と理解したことで役に入り込めたと振り返った。
舞台あいさつ終盤には、欠席予定だった虚淵も急きょ駆け付け、「一番朝早くの回にこれだけたくさんの方に来ていただいて感無量です」と喜びを表現。そんな仲間たちについて水島監督は、「最高のスタッフ、キャストで作り上げた作品。間違いなく代表作になりましたね」と満面の笑みを浮かべた。(取材:坂田正樹)
映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』は新宿バルト9ほかにて公開中