松本莉緒、カンボジアの少女からの手紙がエネルギー
女優・モデルの松本莉緒が19日、「子どもの権利条約」誕生から25周年を記念して国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)が開催した映画『世界の果ての通学路』の無料上映会に出席。恵まれない子供たちが世界中に存在することに言及し、「この環境が公平に平等になるようにわたしたちが努力していかないといけない」と会場に呼び掛けた。
2年前にWVJを通じてカンボジアの女の子のチャイルド・スポンサーとなり、途上国の子供たちへの支援活動を行っている松本。上映会の冒頭でステージに上がると、「今、カンボジアの子なんですけど、ロエヴちゃんという9歳の女の子の支援をさせていただいております」とコメント。
ロエヴちゃんは首都プノンペンから350キロ離れた、タイとの国境に近い、安全な水の確保が難しい場所に住んでいるといい、「日本がとても平和なので、現地は別世界。本当に環境の差が激しすぎて同じ世界なのかと思うほどで、この環境が公平に平等になるように努力していかないといけないなと思います」としみじみ。
まだロエヴちゃんとは会ったことがないが、手紙のやり取りをしているといい、「子供たちからの手紙が届くのが楽しみ。最初はわたしたちが元気を与えたいと思っていたのが、だんだん、子供たちからの手紙がエネルギーのようなすごいパワーを持っていて、届くのがすごくうれしくなってくる」と松本。
「温かい心を持った子供はわたしたちの未来を、夢を作ってくれる。今一度『子どもの権利条約(国連にて子供の基本的人権を国際的に保障するために定められた条約)』を理解し守って、愛のある子供たちを育てていくのがわたしたち大人の責任」と訴えていた。
『世界の果ての通学路』は四つの異なる地域で、学校で勉強するため、何十キロもの困難な道のりをひたすら進む児童たちの通学風景を追い掛けたドキュメンタリー作品。(取材・文:名鹿祥史)