綾瀬はるか、高倉健さんと果たせなかった約束振り返る
10日に悪性リンパ種のため亡くなった俳優の高倉健さんと、映画『あなたへ』(2012)で共演した女優の綾瀬はるかが、当時の思い出を振り返りながら、故人をしのんだ。
『あなたへ』は、妻の遺骨を散骨するため妻の故郷へ旅立った主人公・倉島英二(高倉さん)が、道中で出会った人々との交流を経て妻の真意を知る姿を描いた人間ドラマ。綾瀬は、英二が旅の途中で出会う、ある母子の娘を演じた。
公開当時、綾瀬は映画のロケ地でもある長崎に、高倉さんとキャンペーンで訪れたといい、「コーヒーをご馳走になりながら、たくさんお話しをして、私の何でもない話にも熱心に耳を傾けて下さいました」と述懐。「とても気さくで優しい方でした」と高倉さんの人柄に触れた。
さらに「その時、また美味しいコーヒーを飲みに行こうって仰って頂いて、まだかなまだかなと楽しみにしてました。とても悲しいです」と果たされなかった約束を振り返った綾瀬。最後は「映画をご一緒させて頂いたことを深く感謝しています。ありがとうございました」と感謝を述べた。
18日に明らかになった高倉さんの死去には、映画『鉄道員(ぽっぽや)』で高倉さんと共演した広末涼子、大竹しのぶ、お笑い芸人の志村けんのほか、ロックバンドGLAYのTERU、アルピニストの野口健など、各界から悼む声が上がっている。(編集部・入倉功一)