ニック・ケイヴの生誕20,000日目を追ったドキュメンタリー!日本公開決定
孤高のアーティスト、ニック・ケイヴを追ったドキュメンタリー映画『ニック・ケイヴ/20,000デイズ・オン・アース』が2015年2月7日より日本公開されることがわかった。2014年のサンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門で監督賞と編集賞をダブル受賞し、大きな反響を呼んだ作品だ。
ニックは、オーストラリアのポスト・パンク・バンド、ザ・バースデイ・パーティなどを経てソロとなり、激しくテンションの高いパフォーマンスでカルト的な人気を確立したアーティスト。メタリカやアークティック・モンキーズ、レディオヘッドなど多くのミュージシャンが影響を受けたと公言している。また、作家、脚本家、画家、俳優など、多岐にわたる創作活動を精力的にこなしていることでも知られる。
本作は、そんな彼の生誕20,000日目を見つめるという形式で、心理学者ダイアン・リーダーによるインタビューを織り交ぜ、ニックがどのような人生を送り、何を考え、その唯一無二の発想の裏にどんな秘密が隠されているのかを明らかにしていくというもの。
ドキュメンタリーとフィクションが交錯する演出が見どころの一つで、かつてデュエット曲がヒットし、ニックの名を世に知らしめるきっかけを作った歌姫カイリー・ミノーグや、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズの創設メンバーであったブリクサ・バーゲルトなどが、ニックの運転する車に同乗し、積年の思いを率直にぶつけ合い現実の会話を交わしていくというシーンも。クライマックスには圧巻のライブシーンもあり、ファンならずとも必見だ。(下瀬廣洋)
映画『ニック・ケイヴ/20,000デイズ・オン・アース』は2015年2月7日より新宿シネマカリテほか全国公開