有村架純、松坂桃李が驚いた!?『くるみ割り人形』監督の熱血演出
映画『くるみ割り人形』でヒロインのクララ、そしてクララの相手役であるフリッツ&フランツの声を担当した有村架純と松坂桃李が、本作で監督デビューを果たした増田セバスチャンの驚きの演出方法を明かした。
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増田セバスチャンといえば、 きゃりーぱみゅぱみゅの「PONPONPON」のミュージックビデオで美術を担当し、世界的に注目されたアーティスト。“Kawaiiカルチャー”の火付け役でもある。そんな彼の印象を二人はそれぞれ「とても親身になって、受け止めてくれる方」(松坂)「自分のこだわりを持ってらっしゃる方。『一緒にやっていこう』というスタンスがすごくうれしかった」(有村)と語る。
舞台やステージを手掛けてきた増田だが、映画は初。そのため、映画のセオリーは捨て、自分なりのやり方で臨もうと決意したようだ。そのせいか、彼の演出方法はかなり斬新。通常、ブースには声優だけが一人で入り、監督はマイクを通じて指示を出すものだが、増田は自らブースの中に入り、間近で演出していったという。「僕もこれまで何回か声優の仕事をやったことがありますが、監督自らブースに来て、『こういう感じで』と実演することは、あまり経験がなかったので、ちょっと面白かったです」と松坂が明かすように、監督の熱さは想像以上だったようだ。
また、主演の有村は彼女がイメージしていた声と監督のイメージしていた声にギャップがあり、その差を埋めるのに2時間ものリハーサルを行ったという。「クララの声が見つかるまで、監督も一緒に探してくださったんですが、途中、わたしが混乱してしまい、リハーサルを30分くらい中断したんです。ご迷惑をお掛けしてしまったのですが、監督が最後に『有村さんもクララと一緒に旅をしていたんじゃない?』と声を掛けてくださって。迷ったことは決して無駄じゃなかったと、その一言に救われました」(有村)。
監督の熱血指導のもと、見事、人形に命を吹き込んだ有村と松坂。監督に負けない二人の熱い演技は、まるで舞台のような臨場感と迫力を感じさせる仕上がりになっている。(取材・文:高山亜紀)
映画『くるみ割り人形』は3D/2D同時公開中