『寄生獣』が初登場1位!原作ファンが劇場に集結!
映画週末興行成績
1日に興行通信社が発表した土日2日間(11月29日~30日)の全国映画動員ランキングでは、実写化不可能といわれてきた岩明均の大ヒットコミックを山崎貴監督が映画化した『寄生獣』が初登場1位を獲得。全国418スクリーンで公開され、動員25万6,161人、興行収入3億4,033万7,300円を記録した。
観客の男女比は63対37と男性が多めで、年齢別では20代が25%、10代が23.7%と若者層が半数近くを占めた本作。鑑賞動機(複数回答)は「原作マンガが好き」と答えた人が59.7%と半数以上で、原作ファンから圧倒的な支持を集めているもよう。さらに「キャストが好き」が33%、「ミギーに惹(ひ)かれた」が30.3%、「テレビアニメが好き」が28.5%、「見逃せない衝撃作だと思った」が23.4%と続く。
ブラッド・ピットが主演・製作総指揮を務めた『フューリー』は2位にランクイン。全国332スクリーンで公開され、15万5,667人を動員した。第2次世界大戦末期、戦車を駆使して敵軍に立ち向かうアメリカ兵を描いた戦争大作で、客層は40~50代以上の男性が中心。土曜の昼以降は若年層も増え、興収は2億96万300円を記録した。12月1日(月)の映画の日には、メイン館となるTOHOシネマズ日劇における初回動員が159名を記録し、金曜対比125%と好調。今後、平日に関しても落ちが少ない興行が期待され、配給元では、興収15億円突破を見込んでいる。
先週の1位から3位にランクダウンした『インターステラー』は累計動員39万5,105人、累計興収5億4,665万3,500円を記録。きゃりーぱみゅぱみゅの美術演出などを担当している増田セバスチャンの初監督作『くるみ割り人形』は全国88館で公開され、惜しくもトップ10入りを逃したが、12位に初登場している。
今週末は『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のほか、『メビウス』『超能力研究部の3人』などが公開予定。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2014年11月29日~11月30日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(初)『寄生獣』:1週目
2(初)『フューリー』:1週目
3(1)『インターステラー』:2週目
4(3)『神さまの言うとおり』:3週目
5(2)『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』:2週目
6(4)『紙の月』:3週目
7(6)『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』:2週目
8(8)『クローバー』:5週目
9(7)『美女と野獣』:5週目
10(5)『西遊記~はじまりのはじまり~』:2週目