加瀬亮主演『自由が丘で』フランス・ナント三大陸映画祭でグランプリ!
俳優の加瀬亮が韓国の鬼才ホン・サンス監督とタッグを組んだ映画『自由が丘で』が、フランスで開催された第36回ナント三大陸映画祭で、グランプリにあたる「金の気球賞」を受賞した。この結果に加瀬は「最高です! 本当に嬉しいです」と喜びのコメントを寄せている。
『自由が丘で』は、加瀬演じる主人公が、思いを寄せる韓国人女性を追って訪れたソウルで繰り広げる恋模様を描いた作品。メガホンを取ったホン監督は、昨年『ソニはご機嫌ななめ』でグランプリ候補に挙げられており、今回、満を持しての受賞となった。
本年度のベネチア国際映画祭への正式出品を皮切りに、トロント、ニューヨーク、釜山など世界中の国際映画祭で上映され、高い評価を獲得してきた本作。ここに来ての最高評価に主演の加瀬も、「最高です! 本当に嬉しいです」と喜びを爆発させる。タッグを組む以前から監督のファンだったということもあり、「フランスでは前から大人気のホン・サンス監督ですが、この機会に日本でもぜひ、多くの方に知ってもらいたいです」と期待のコメント。「監督の作品は、観客一人一人の中にある豊かさをきっと拡げてくれることと思います」と語っている。
ナント三大陸映画祭は、フランス西部の都市ナントで1979年から開催されている映画祭。アジア・アフリカ・ラテンアメリカの三大陸の作品に特化しており、昨年は、二階堂ふみが主演を務めた深田晃司監督作『ほとりの朔子』がグランプリを獲得。そのほか日本映画では、是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』(1998年)、富田克也監督の『サウダーヂ』(2011年)も同賞を受賞している。(編集部・入倉功一)
映画『自由が丘で』は12月13日よりシネマート新宿ほかで全国順次公開