高評価の「FARGO/ファーゴ」が全米脚本家組合賞にノミネートされなかった理由
批評家と視聴者に高く評価されているテレビドラマ「FARGO/ファーゴ」が今年の全米脚本家組合賞(WGA賞)にノミネートされず驚かれたが、その理由が明らかになったとDeadlineが報じた。
10エピソードから成る同ドラマは、1シーズンで一つのストーリーの起承転結を描いている。そのため、テレビシリーズではなくミニシリーズのカテゴリーで賞を狙おうとしたところ、全米脚本家組合がミニシリーズでの申請を認めなかったという。
組合によると、「FARGO/ファーゴ」はテレビシリーズであるとのこと。FX局は以前にも、「アメリカン・ホラー・ストーリー」の第1シーズンでも同じことを言われており、それ以来、このシリーズも全米脚本家組合賞の候補申請を行っていないという。
エミー賞ではミニシリーズまたはテレビシリーズのカテゴリーのどちらにでもあてはまる場合、製作側がどのカテゴリーで競いたいかを選択させてくれるという。昨年、「アメリカン・ホラー・ストーリー」「FARGO/ファーゴ」はミニシリーズ部門にエントリーをしたが、HBOは同じフォーマットの「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」をテレビシリーズ部門にエントリーし、FX側はこれに異議を唱えたとも報じられている。
いずれにしても、FX局は「FARGO/ファーゴ」がミニシリーズである点は譲れないと言い、希望のカテゴリーで競えないならば申請する必要がないと判断し、ゼロノミネートという結果になったそうだ。(澤田理沙)