中井貴一、野球映画で白熱のトレーニング「CGは一切使ってない」
俳優の中井貴一が11日、都内で行われた映画『アゲイン 28年目の甲子園』の舞台あいさつに出席。「マスターズ甲子園」を題材に元高校球児たちが甲子園を目指す本作で、50歳を過ぎて初めて野球に取り組んだ中井は「今の時代CG処理をしようとすればできるけど、それを一切使わないでやりました」と生身で挑んだ熱い撮影を振り返った。
同作は、重松清の小説を基にしたヒューマンドラマ。46歳の元高校球児・坂町(中井)を主人公に、大人たちが野球を通して生きる喜びを再認識する姿を描く。
舞台あいさつには中井のほかに共演の波瑠、柳葉敏郎、工藤阿須加、そして同作に出演している野球関係者の角盈男、高橋慶彦、撮影で野球指導を行った大石滋昭らが出席した。
練習を始めたのは去年8月で、野球未経験ながら本格的なトレーニングに臨んだ中井は「39度と熱中症が騒がれる中で、50歳を過ぎて野球の未経験者がノックを受ける暴挙に出るわけで」と笑いながら述懐。それでも、「大石さんがいなければこの映画は(引き)受けてなかったです」と振り返り、「ずっと野球はやったことがない人間でしたので、最初はお断りしていました。けど、お会いしたときに『絶対に恥をかかせません』と言ってくださった一言がこの映画を受けた理由でもありました」と感謝の気持ちを語った。
一方、実際に50歳以上のメンバーで構成された草野球チームを率いている柳葉は「マスターズ甲子園を目標にやっている方の気持ちがわかる気がして。甲子園のマウンドに立たせていただいてありがとうございましたという感じでした」と感慨深い思いを吐露。波瑠はキャッチボール自体が初体験だったことを振り返った。(中村好伸)
映画『アゲイン 28年目の甲子園』は2015年1月17日より全国公開