ビル・ナイら出演『パレードへようこそ』4月公開！ロンドンLGSMの若者とウェールズ炭坑労働者の友情描く

　2014年ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワードで作品賞を含む3部門を受賞した話題作『Pride』の邦題が『パレードへようこそ』に決まり、2015年4月に日本公開されることがわかった。本作は、1980年代のイギリス・サッチャー政権下を舞台に、ロンドンのLGSM（ストライキ中の炭坑労働者をサポートするゲイとレズビアンのグループ）の若者とウェールズの炭坑労働者の温かな友情を笑いと涙で描く感動の実話だ。

　物語は、1984年夏のある朝、炭坑労働者のストライキのニュースを見たマーク（ベン・シュネッツァー）が、炭坑労働者の家族を救うためにロンドンで仲間たちと募金活動をすることを思い付くところからスタート。しかし、苦労して集めた彼らのお金を受け入れる炭坑の団体は皆無。なぜならマークたちはゲイとレズビアンの活動家グループで、彼らの支援を受けることに炭坑の団体が困惑したからだ……。それでもマークたちはくじけず、労働者たちに直接自分たちの手で寄付金を渡すため、ロンドンからミニバスでウェールズに向かう。

　1980年代の名曲に乗せて、知られざる実話を軽快かつドラマチックに描いたのはトニー賞受賞監督マシュー・ウォーカス。キャストには、映画『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ、『ハリー・ポッター』シリーズのアンブリッジ役で知られるイメルダ・スタウントン、テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」でモリアーティにふんしたアンドリュー・スコット、『サンシャイン/歌声が響く街』のジョージ・マッケイら個性的な面々が名を連ねている。イメルダとアンドリューは本作での演技で、それぞれ2014年ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード助演女優賞、助演男優賞を受賞している。（編集部・市川遥）

映画『パレードへようこそ』は2015年4月、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開