GG賞最多ノミネートは『バードマン』の7部門!
現地時間11日、第72回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表され、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が作品賞(コメディー/ミュージカル)を含む最多7部門でノミネートされた。
最多ノミネートされた映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の作品情報
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は、『バベル』などのイニャリトゥが監督を務め、落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いたマイケル・キートン主演のブラックコメディー。作品賞(コメディー/ミュージカル)、男優賞(コメディー/ミュージカル)、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞、音楽賞の7部門ノミネートと他を圧倒した。
それに続くのが、ベネディクト・カンバーバッチが天才数学者アラン・チューリングにふんした伝記ドラマ『ジ・イミテーション・ゲーム(原題)』と、リチャード・リンクレイター監督が6歳の主人公メイソンと母、父、姉の12年間の変遷の物語を同じキャストで12年間にわたって撮り続けた『6才のボクが、大人になるまで。』で、それぞれ5部門ノミネートとなっている。
同賞はハリウッド外国人映画記者協会の投票により選定される映画賞。アカデミー賞に次ぐ権威のある賞として知られ、賞の行方を占う前哨戦としても大きな注目を浴びている。アニメーション作品賞の候補入りが期待されていた、高畑勲監督のスタジオジブリ作品『かぐや姫の物語』はノミネートを逃した。授賞式は来年1月11日(現地時間)にビバリー・ヒルトン・ホテルで開催される。(編集部・市川遥)
映画部門のノミネーションは以下の通り。
■作品賞(ドラマ)
『6才のボクが、大人になるまで。』
『博士と彼女のセオリー』
『ジ・イミテーション・ゲーム(原題)』
『セルマ(原題) / Selma』
『フォックスキャッチャー』
■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『プライド(原題) / Pride』
『セイント・ビンセント(原題) / St. Vincent』
■男優賞(ドラマ)
スティーヴ・カレル 『フォックスキャッチャー』
ベネディクト・カンバーバッチ 『ジ・イミテーション・ゲーム(原題)』
ジェイク・ギレンホール 『ナイトクローラー(原題) / Nightcrawler』
デヴィッド・オイェロウォ 『セルマ(原題) / Selma』
エディ・レッドメイン 『博士と彼女のセオリー』
■男優賞(コメディー/ミュージカル)
レイフ・ファインズ 『グランド・ブダペスト・ホテル』
マイケル・キートン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ビル・マーレイ 『セイント・ビンセント(原題) / St. Vincent』
ホアキン・フェニックス 『インヒレント・ヴァイス(原題) / Inherent Vice』
クリストフ・ヴァルツ 『ビッグ・アイズ』
■女優賞(ドラマ)
ジュリアン・ムーア 『アリスのままで』
リース・ウィザースプーン 『ワイルド(原題) / Wild』
フェリシティ・ジョーンズ 『博士と彼女のセオリー』
ロザムンド・パイク 『ゴーン・ガール』
ジェニファー・アニストン 『ケイク(原題) / Cake』
■女優賞(コメディー/ミュージカル)
エミリー・ブラント 『イントゥ・ザ・ウッズ』
エイミー・アダムス 『ビッグ・アイズ』
ジュリアン・ムーア 『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
クヮヴェンジャネ・ウォレス 『ANNIE/アニー』
ヘレン・ミレン 『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
■助演男優賞
ロバート・デュヴァル 『ジャッジ 裁かれる判事』
イーサン・ホーク 『6才のボクが、大人になるまで。』
エドワード・ノートン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
マーク・ラファロ 『フォックスキャッチャー』
J・K・シモンズ 『ウィップラッシュ(原題) / Whiplash』
■助演女優賞
メリル・ストリープ 『イントゥ・ザ・ウッズ』
パトリシア・アークエット 『6才のボクが、大人になるまで。』
ジェシカ・チャステイン 『ア・モスト・バイオレント・イヤー(原題) / A Most Violent Year』
エマ・ストーン 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
キーラ・ナイトレイ 『ジ・イミテーション・ゲーム(原題)』
■監督賞
リチャード・リンクレイター 『6才のボクが、大人になるまで。』
ウェス・アンダーソン 『グランド・ブダペスト・ホテル』
デヴィッド・フィンチャー 『ゴーン・ガール』
アレハンドロ・G・イニャリトゥ 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
エヴァ・デュヴルネ 『セルマ(原題) / Selma』
■脚本賞
ウェス・アンダーソン 『グランド・ブダペスト・ホテル』
ギリアン・フリン 『ゴーン・ガール』
アレハンドロ・G・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr、アルマンド・ボー 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
リチャード・リンクレイター 『6才のボクが、大人になるまで。』
グレアム・ムーア 『ジ・イミテーション・ゲーム(原題)』
■音楽賞
アレクサンドル・デスプラ 『ジ・イミテーション・ゲーム(原題)』
ヨハン・ヨハンソン 『博士と彼女のセオリー』
トレント・レズナー、アッティカス・ロス 『ゴーン・ガール』
アントニオ・サンチェス 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
ハンス・ジマー 『インターステラー』
■歌曲賞
「Big Eyes」 『ビッグ・アイズ』
「Glory」 『セルマ(原題) / Selma』
「Mercy Is」 『ノア 約束の舟』
「Opportunity」 『ANNIE/アニー』
「Yellow Flicker Beat」 『ハンガー・ゲーム:モッキングジェイPart1(原題)』
■外国語映画賞
『ツーリスト』(スウェーデン)
『ゲット: ザ・トライアル・オブ・ヴィヴィアン・エルサレム(英題) / Gett: The Trial of Viviane Amsalem』(イスラエル)
『イーダ』(ポーランド)
『リヴァイアサン(英題) / Leviathan』(ロシア)
『タンジェリンズ(英題) / Tangerines』(エストニア)
■アニメーション作品賞
『LEGO(R)ムービー』
『ベイマックス』
『ハウ・トゥー・トレイン・ユア・ドラゴン 2(原題) / How to Train Your Dragon 2』
『ザ・ボックス・トロールズ(原題) / The Boxtrolls』
『ザ・ブック・オブ・ライフ(原題) / The Book of Life』
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