ホリエモンも一苦労!宇宙ロケット開発事業は「お金が集まらない」
18日、世界初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリンの伝記映画『ガガーリン 世界を変えた108分』の公開直前イベントが都内で行われ、宇宙ロケット開発事業に取り組んでいるホリエモンこと堀江貴文と、宇宙飛行士の山崎直子が登壇。昨年11月に企業と提携しロケットを打ち上げている堀江は、開発事業の知名度も上がっているのではと司会者から問われると、「意外とそうでもないんですよ。時間がかかるし、お金も集まらないし。アメリカとかだとお金は集まるんですけどね」と実情を明かした。
ユーリー・ガガーリン生誕80周年を記念して製作された同作では、貧しい農村で生まれ空を飛ぶことを夢見て育ったガガーリン(ヤロスラフ・ザルニン)が、過酷な訓練を経て命懸けの任務に挑む姿が描かれる。「本当に感動した。宇宙が好きというのもあるけど、今年のベスト映画に近いと言ってもいい」と絶賛した堀江は、「ロシア映画独特の暗い感じで、淡々と暗さが続いて『こんなところから打ち上げられるんだ』と怖い感じだけど、それがクライマックスにつながって」と熱弁。
また宇宙の魅力について「『アバター』みたいな星が見つかったらロマンじゃないですか」と話し、「今、人工冬眠ができていないのはそこまでしたいという目標がないから。でも、『アバター』みたいな星があったら行きたいでしょ。方法を考えると思う」と夢を語る。
その一方で、「衛星は秋葉原で買ってきた部品とかで学生でも作っちゃいますけど、打ち上げロケットはなかなか作らないんですよ。作ってみてわかったけどめちゃくちゃ大変ですよ」とロケット開発事業の難しさを吐露。「実験しないといけないんです。何で爆発するのか、経験がある人はここが悪いんだよって言ってくるけど、ノウハウがね。ずっと作り続けないと。だからアメリカも苦労していますね」と説明した。
自身も宇宙飛行士の山崎は、ガガーリンが訓練を重ねるシーンに「当時は全く初めてで、訓練して誰が選ばれるともわからない中で相当大変だったと思う。一緒に訓練していた人たちもライバルだけど、逆に大変さを共有している仲間なので、ガガーリンさんが飛んでいるときも、緊張して見ていたんじゃないかな」と共感する様子を見せていた。(中村好伸)
映画『ガガーリン 世界を変えた108分』は12月20日より新宿シネマカリテほか全国公開