『ストックホルムでワルツを』主演エッダ・マグナソンが初来日!ファンの前でアカペラ披露
19日、スウェーデン映画『ストックホルムでワルツを』の大ヒット記念舞台あいさつが新宿武蔵野館で行われ、主演を務めた歌手のエッダ・マグナソンが登壇した。エッダは劇中で使われている「サクタ・ヴィ・ゴー・ジェノム・スタン」の一節をアカペラで歌い、観客を魅了した。
本作は、スウェーデンが生んだ世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドがスターダムにのし上がるまでの波乱の半生を描いたサクセスストーリー。スウェーデン語で歌うジャズに高い関心が集まり、本国では50万人以上の動員を記録。国内のアカデミー賞「ゴールデン・ビートル賞」では4部門(監督賞、主演女優賞、助演男優賞、衣装賞)を受賞している。
エッダはスウェーデンを拠点に活動している歌手で、映画デビューの本作で世界の歌姫モニカを演じることに当初は不安があったそう。もともと、モニカのことが大好きだったということもあり、「スウェーデンでは誰もが知っているアイコン的存在を演じることは自殺行為にも思えた」と吐露。また、普段はジャズとは違うタイプの歌を歌っているそうで、歌に対する研究も必要だったとか。しかし、自分の気持ちに正直に、自分らしいモニカを演じることで不安からは解き放たれたようで、その出来はゴールデン・ビートル賞主演女優賞受賞という結果が物語っている。
この日は、エッダとペアでヨーロッパ公演を行い、モニカと仕事をしたことのあるピアニストのニルス・ラン・ドーキーも登場。二人を知るニルスは、「声や個性があるところやマルチな才能にあふれているところが似ている」と述べ、「エッダが自分らしく演じることによって、モニカの個性がより引き出された気がする」と称賛した。
初来日で日本のファンと会えたエッダは終始にこやかで、劇中で使用されている「サクタ・ヴィ・ゴー・ジェノム・スタン」の一節を披露するサービスも。また、今月20、21日には日本におけるジャズの聖地・ブルーノート東京で来日公演を行う予定で、「普段はピアノを弾きがなら歌っているけど、今回は歌だけに集中しています」と女優に次ぐ新しい挑戦に自信をのぞかせた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ストックホルムでワルツを』は公開中
エッダ・マグナソン来日公演「EDDA MAGNASON with NIELS LAN DOKY TRIO“Homage to MONICA ZETTERLUND”」はブルーノート東京にて12月20・21日開催