『オーメン』のミセス・ベイロック ビリー・ホワイトローさん、死去
映画『オーメン』でダミアンの子守りミセス・ベイロックを演じた女優のビリー・ホワイトローさんが亡くなったとBBC Newsなどが報じた。82歳だった。
息子のマシュー・ミューラーさんによると、ビリーさんは21日(現地時間)にロンドンの介護施設で息を引き取ったとのこと。「彼女ほど愛情に満ちた母親はいませんでした。女優として素晴らしいキャリアを持っていましたが、第一に僕の母親だったんです。僕が恋しく思うのはそんな母です」とマシューさんはコメントしている。
舞台、映画、テレビで活躍したビリーさんは、ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの劇作家で、小説家のサミュエル・ベケットさんに「完璧な女優」と称されていたことでもよく知られている。
ビリーさんは、映画『ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験』『チャーリー・バブルズ(原題) / Charlie Bubbles』で英国アカデミー賞助演女優賞を受賞。『オーメン』『ザ・クレイズ/冷血の絆』でもノミネートされ、『チャーリー・バブルズ(原題)』では全米批評家協会賞も受賞している。1991年には大英勲章第3位を受勲している。(澤田理沙)