三浦春馬、斬新すぎる中国の記者会見に「笑うしかない」
俳優の三浦春馬が、都内で行われた映画『真夜中の五分前』初日舞台あいさつに行定勲監督と共に出席した。本作は日本に先駆けて中国では約4,000スクリーンで先行公開されており、中国の記者会見について三浦は、「洋風のバラエティー(番組)みたいで笑うしかない」と語り、会場を爆笑に包んだ。
行定監督いわく「エゴイストの司会者による観客を突き放した会見」という中国の記者会見。日本では、出演者が作品への思い入れや撮影エピソードを語るなど堅くなりがちだが、中国ではバラエティーショーのノリで、かなりフランクな司会者が仕切っているのだとか。ダーツや双子当てクイズをしたという行定監督は、「映画の話は最初の一言だけ。司会者が主役でミニゲームが主体だから、こんな遠くまで何しに来たのって感じ」と苦笑い。三浦も「話している最中に“ビヨヨ~ン”とか“プゥ~ン”とか効果音が入る。必死にいいことを言おうとしているのに、もう笑うしかない」と斬新な会見の様子を、笑いをこらえながら話した。
本多孝好のベストセラー小説を原作とした本作は、美しい双子の姉と妹をそれぞれ愛した2人の男性と彼女たちが織り成す、切なくもロマンチックな愛のミステリー。日本の若手実力派俳優の三浦をはじめ、中国の人気女優リウ・シーシー、台湾を代表する俳優チャン・シャオチュアンら3か国のスターが共演しており、釜山国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りにアジア各国で上映され、先日ついに日本での凱旋(がいせん)公開を迎えた。
初日舞台あいさつでは、スタンディングオベーションという異例の光景が。それを前にした三浦は、「(海外ロケでの)今まで見たことのない景色、中国語での芝居、海外から公開が始まるなどすべてが新鮮。自分の役者人生としても一人の人間としても大きな経験をさせていただいた。すごく楽しかったです」と満面の笑み。海外作品への出演については「オファーをいただけるのであれば、ぜひ参加させていただきたい」と声を張り、アジアから世界へ飛び出す意欲も見せた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『真夜中の五分前』は全国公開中