岡田准一『永遠の0』が邦画ベストワン!山崎貴作品がワンツーフィニッシュ!
2014年邦画作品別興行収入の上位作品を文化通信社が発表し、87億6,000万円を記録した岡田准一主演映画『永遠の0』が、本年度の邦画作品ベストワンに輝いた。(文中の数字は一部推定)
2013年12月21日に初日を迎えた『永遠の0』は、初登場で1位を獲得。全国映画動員ランキングにおいて8週連続で首位を独走し、ベストテンには13週連続ランクインを果たした。ジャニーズ所属俳優の主演映画には珍しく、男性および40代以上の大人の観客にも訴求。結果、幅広い層が劇場を訪れ、ロングランヒットとなった。
年間2位には、「ドラえもん」史上初の3DCG映画『STAND BY ME ドラえもん』がランクイン。5週連続でナンバーワンを記録した同作は、12週連続でベストテン入り。13週目は12位にダウンしたものの、14週目には9位に返り咲き、最終的なベストテン圏内のランク入りは13回を数えた。
両作を監督した山崎貴は(『STAND BY ME ドラえもん』は共同監督:八木竜一)、年間ベストの1位、2位を独占しただけでなく、両作とも興収80億円突破という驚異的な成績を残した。現在公開中の『寄生獣』も4週連続でベストテン入りしていることから、山崎作品のベストテン入りは今年だけでも29週となり、今年の半分近くヒットチャートをにぎわせていたことになる。
8本をベストテン内に送り込むなど、東宝作品の強さは今年も変わらず。同社の今年1~11月の累計興収は前年比109.3パーセントの627億2,380万4,002円を記録しており、12月に入っても『アオハライド』『寄生獣』『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』などが順調にヒットしていることから、今年の成績が歴代年間興収ベスト3に入ることは間違いなさそうだ。
ワーナー・ブラザース映画の作品は、3位の『るろうに剣心 京都大火編』、5位の『るろうに剣心 伝説の最期編』がランクイン。合わせて95億4,000万円という大ヒットとなった。また、『名探偵コナン』『ドラえもん』がそれぞれ2作品ずつランクインするなど、シリーズものの強さが目立つ1年となった。(取材・文:壬生智裕)
【2014年邦画作品別興収上位10本】
1『永遠の0』:87億6,000万円
2『STAND BY ME ドラえもん』:83億8,000万円
3『るろうに剣心 京都大火編』:52億1,000万円
4『テルマエ・ロマエII』:44億2,000万円
5『るろうに剣心 伝説の最期編』:43億3,000万円
6『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』:42億6,000万円
7『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』:41億1,000万円
8『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~』:35億8,000万円
9『思い出のマーニー』:35億3,000万円
10『ポケモン・ザ・ムービー XY/破壊の繭とディアンシー』:29億1,000万円