鬼気迫る演技でオスカー有力!3人の男たちの狂気の人間ドラマ『フォックスキャッチャー』予告編公開
映画『カポーティ』『マネーボール』のベネット・ミラー監督が実際に起きた五輪金メダリスト射殺事件を映画化した狂気の人間ドラマ『フォックスキャッチャー』の予告編が公開され、オスカー有力候補の呼び声高い、スティーヴ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロの鬼気迫る怪演ぶりが明らかになった。
本作は、1996年にデュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンがレスリング五輪金メダリストのデイヴ・シュルツを射殺した事件の映画化作品。コメディー俳優として知られるカレルが狂気をたたえたデュポンにふんし、自身もレスリング五輪金メダリストでありながら偉大な兄デイヴの影から抜け出せず、ソウル五輪での金メダル獲得を目指したレスリングチーム“フォックスキャッチャー”結成プロジェクトに誘われたことで欠乏感を埋め合うようにデュポンと惹(ひ)き付け合うマーク・シュルツをテイタムが熱演。『アベンジャーズ』のラファロも驚きの変貌ぶりでデイヴを体現している。
今回公開された予告編は、「これまでの映画の中でも最もダークで、デュポンを演じることは挑戦であると同時に少し怖くもあった」と語るカレルの言葉を裏打ちするように異様な緊張感が張りつめたもの。デュポン(カレル)に殴られ「恩知らずのサルめ」とののしられるマーク(テイタム)の姿や、デイヴ(ラファロ)とマークの兄弟の確執、そして銃を持ってデュポンが練習場に現れるさまが映し出される。(編集部・市川遥)
映画『フォックスキャッチャー』は2015年2月14日より新宿ピカデリーほか全国公開