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日本のヒーロー物を世界に!アメリカ生まれの特撮ヒーロー「フジヤマイチバン」が目指すもの

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アメリカ生まれの特撮ヒーロー!「フジヤマイチバン」!
アメリカ生まれの特撮ヒーロー!「フジヤマイチバン」!

 アメリカにおいて日本人が製作する特撮ヒーロー作品「フジヤマイチバン」が映画展開を目指して、インターネット上で配信中だ。インディーズ作品ながら、日本の特撮ヒーロー物の魂を感じさせる演出と、本格的なアクションが展開する。

「フジヤマイチバン」フォトギャラリー!

 メガホンを取るミチ・ヤマト監督は、「仮面ライダー」シリーズのスーツアクトなどで知られる殺陣集団「大野剣友会」に所属していた人物。その経験を現地に持ち込むべく渡米し、仮面ライダーのハリウッド版となる「マスクド・ライダー」のオーディションに受かったことを皮切りに、現地の特撮ヒーロー物、およそ100話分の撮影にアクション監督として携わった。「そして、しばらくたってからヒーロー物をハリウッドでやらないかという話が出てきたんです」。

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 日本で雑誌「てれびくん」の編集ライターをしていた経験を持つミチ監督は、「フジヤマイチバン」映像制作の前に助走期間が必要だと考え、まずは雑誌を刊行。さらに、やはりヒーロー物には欠かせない催しであるステージショーを日系ストアで展開した。一昨年に行ったショーには1,000人ほどのファンが訪れたといい、「それで、もともとの狙いだった映画をやることに決めたんです」。

 フジヤマイチバンは、日本のよろいを改造したアーマーに身を包んだヒーロー。ネーミングだけでなく、造詣にも日本文化が色濃く反映されていることが見て取れる。「僕は、西洋圏にアピールできるものは、ニンジャ、サムライ、ゲイシャだと思っています。20年間アメリカに住んで、そのことを確信しました。日本人は意識していませんが、海外の人がリスペクトしているのは日本の武士道なんです。死の中に生があるといった神秘的なものが個性になるわけです。ステレオタイプは駄目だと言う人もいますが、僕はそれが必殺技だと思っています。だからそれを持ったヒーローしかないと思いました」とヤマト監督。

 予算的な制約はあるものの、往年の特撮番組を感じさせる物語が英語で展開するさまは爽快だ。「日本のヒーロー物はまさに日本文化の権化」というヤマト監督は、「そういったことをこちらでやれたらと思って、僕はアメリカに来ました。日本語だと日本でしかやれないですが、英語でやれば世界中の人に向けてやることができますしね」と展望を語っている。(取材・細谷佳史 / 構成・入倉功一)

「フジヤマイチバン」ウェブエピソードはYouTubeで配信中
「フジヤマイチバン・フェスティバル」が2月1日(現地時間)アメリカ・カリフォルニア州 トーランス市で開催

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