森山未來、アトム役に全力!帰国後初舞台に「ベスト尽くす」
俳優の森山未來が8日、渋谷のBunkamura シアターコクーンで行われた舞台「プルートゥ PLUTO」の囲み取材に出席し、俳優復帰への思いを語った。この日はそのほか、永作博美、柄本明、吉見一豊、松重豊、寺脇康文、演出家のシディ・ラルビ・シェルカウイも来場した。
文化交流使として2013年10月から1年にわたってイスラエルに留学。その期間中、俳優業を休業していた森山にとって、本作は帰国後初の舞台となり「イスラエルから戻って最初の仕事をラルビと一緒にやらせてもらえてうれしいです。1年間、自分が感じてきたことがこの作品に反映されるのかはわかりませんが、そんな(復帰第1弾という)気持ちとは別に、ただベストを尽くしたいと思っています」と意気込みを語る。
本作は、手塚治虫の「鉄腕アトム」の人気エピソードを、漫画家・浦沢直樹がストーリー共同制作者である長崎尚志と共に新たな作品として描き上げた大ヒット漫画の舞台化。世界的な振付師にして、本作の演出を務めるシェルカウイは、「手塚さんの大ファンなんです」と切り出すと、「まるでシェイクスピアのように深く、壮大なスケールで面白い。こんなチャンスをもらってラッキーです」と本作への思いを語る。
さらに森山も「まるで絵画のようで美しい」とコメント。「体と言葉と音楽と映像と舞台装置を使った、トータルアートみたいな作品。これを観たお客さんがどういう反応を示してくれるのか楽しみです」と自信をのぞかせた。
さらにこの日は、感情認識パーソナルロボット「Pepper」(ペッパー)が、本作の東京公演に計3回(10日17時、21日14時・19時の回)、ゲスト出演することも明らかに。シェルカウイは「たまたま渋谷を歩いていたらPepperに会った。目も大きいし、まるでアトムのようだった。まさに手塚さんの遺産じゃないかと思ったので、この舞台に出演しませんかとオファーを出したら、イエスと言ってもらえた。(劇中)お茶の水博士がたくさんのロボットを持っているので、その中にいてもらうことにした」とオファーの経緯を説明した。(取材・文:壬生智裕)
舞台「プルートゥ PLUTO」は1月9日から2月1日までBunkamuraシアターコクーンにて上演(大阪公演あり)