ゴールデン・グローブ賞授賞式、北朝鮮をネタに!
現地時間11日、第72回ゴールデン・グローブ賞授賞式がビバリー・ヒルトン・ホテルで行われ、映画『ジ・インタビュー(原題) / The Interview』の公開を決めた米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントに対しサイバー攻撃を仕掛けた北朝鮮をネタにした笑いで盛り上がった。
『ジ・インタビュー(原題)』は、金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー。北朝鮮のサイバー攻撃などで同作は一時公開中止に追い込まれ、ハリウッドでは言論の自由の問題として連日大きく報じられた。
司会のティナ・フェイとエイミー・ポーラーは、オープニングから「この授賞式で紹介するのは北朝鮮からOKが出た映画のみ」とジョークを飛ばすと、サイバー攻撃によって逆に『ジ・インタビュー(原題)』を観たくなったとコメント。また、おバカ映画なだけに「北朝鮮の『ジ・インタビュー(原題)』に対するリアクションは、この映画が得た最悪のレビューではないわ」と言い放った。
授賞式の途中には、最近ハリウッド外国人映画記者協会のメンバーに加わったとして“「Movies Wow!」誌の北朝鮮人ジャーナリスト、マーガレット・チョー”を紹介。チョーは『イントゥ・ザ・ウッズ』のメリル・ストリープと写真を撮りたいとメリルに「Movies Wow!」誌を持たせ、そのツーショットを『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンが撮るという異様な光景が繰り広げられた(ベネディクト・カンバーバッチが昨年のアカデミー賞授賞式のようにフォトボムしようとするも失敗)。
その後、外国人映画記者協会のセオ・キングマ氏が舞台に立って「われわれは一体となって表現の自由を侵す人たちに対抗します。北朝鮮でも、そして(現在テロが起きている)パリでも」と宣言すると、ジョージ・クルーニーら出席者たちは総立ちになって拍手を送っていた。(編集部・市川遥)