訃報『禁断の惑星』ロボットデザイナー、ロバート・キノシタさん100歳で死去
映画『禁断の惑星』やテレビドラマ「宇宙家族ロビンソン」のロボットデザイナー、ロバート・キノシタさんがロサンゼルスで亡くなった。100歳だった。
ロバートさんの知人がThe Hollywood Reporterに語ったところによると、ロバートさんはカリフォルニア州の介護施設で昨年12月9日(現地時間)に息を引き取ったという。
ロバートさんは1956年の映画『禁断の惑星』に登場するロボット、ロビーをデザイン。1960年代からはFOXの美術部門に所属し、1965年からスタートしたテレビドラマ「宇宙家族ロビンソン」の美術監督を務めていた。同ドラマに登場し、日本ではフライデーの名で知られるロボットをデザインしたのもロバートさんだった。
同ドラマでロボットのほか、ダイニングルームや寝室、研究室などを備えたロビンソン一家の宇宙船もデザインしたロバートさんは、予算が限られていたため、スタジオで廃棄されていた小道具や大道具などをあさって美術を製作したといわれている。
ロサンゼルス生まれのロバートさんは、第2次世界大戦中にアリゾナ州の日系人強制収容所に送られたが、スポンサーの口利きで終戦前に釈放され、ウィスコンシン州に引っ越し、その後、1950年代初めにカリフォルニア州に戻り、MGMで『禁断の惑星』に参加したとのこと。
長寿の秘訣(ひけつ)は健康的な食生活と毎日欠かさず飲んでいたリンゴ酢のおかげと以前に語ったことがある。(澤田理沙)