坂井真紀、マー・ジーシアン監督のサプライズ登壇に涙!
24日、日本統治下の1931年に台湾代表として見事甲子園出場を果たし、決勝まで進出した台南州立嘉義農林学校の実話を描いた台湾映画『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』の初日舞台あいさつが新宿バルト9で行われ、メガホンを取ったマー・ジーシアン監督がサプライズ登壇して、永瀬正敏や坂井真紀ら日本人キャストを驚かせた。感激した坂井はたまらず大粒の涙をこぼした。
野球を通して友情と強い絆を育む監督と部員たちの熱いドラマを活写した本作。この日は永瀬、坂井のほか、大倉裕真、山室光太朗、青木健、主題歌を担当したRake、中孝介ら日本側のキャスト・スタッフが壇上に上がって舞台あいさつを行ったが、イベント終盤、永瀬が「今日は本当に残念です。台湾の皆さんともここに立ちたかったんですけど……」とつぶやいた直後、司会者が「どうやら思いが届いたようですよ」とお膳立て。ジーシアン監督と台湾キャストの一人、チェン・ビンホンをステージへ招いた。
「永瀬さん、坂井さん、皆さーん!」と会場に現れたジーシアン監督。日本人キャストとタッチを交わしながら壇上へ上がると、永瀬と熱く抱擁。永瀬は「あったかいですね、台湾の人は」と言葉を詰まらせつつ、涙を流す坂井の横で「泣いていませんよ」と精一杯の強がり。「本当に驚きました。全く知らなかったので」と語り、台湾語で「来てくれてありがとう」と監督の来場を改めて歓迎した。
ジーシアン監督は「この映画は日本統治課の1931年を描いた作品。間違いなく台湾の歴史の一部であり、日本の歴史の一部。この映画を観て過去から学び、力をもらってください」とメッセージ。坂井も「この映画は本当に魅力的な映画。たくさんのエネルギーをもらえる作品」と涙ながらに絶賛していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』は公開中