バイオリニスト・宮本笑里、『マエストロ!』松坂桃李の演技力を絶賛!
バイオリニストの宮本笑里が25日、銀座松屋にて行われた、映画『マエストロ!』公開記念イベントに、株式会社日本ヴァイオリン代表取締役社長・中澤創太と共に出席し、本作でバイオリニスト役に挑んだ松坂桃李に、「本当の奏者みたい」と称賛の言葉を贈った。
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本作は、若きバイオリニスト・香坂(松坂桃李)のもとに集った、アマチュアフルート奏者・あまね(miwa)をはじめとした“負け組”楽団員と、謎の指揮者・天道(西田敏行)が巻き起こす、笑いと涙の本格的音楽エンターテイメント。
宮本は、1年間の猛特訓を経てバイオリニスト役に挑んだ松坂について、「本当の奏者みたいでびっくりしました。バイオリンという楽器は、小さい頃から練習を積み重ねて体になじんでくる楽器なので、1年間で楽器と一体になって演奏できるというのはものすごいなと感じました」と絶賛。中澤は、知り合いが松坂に技術指導したそうで、「普通の役者は練習期間を短くするらしいが、松坂さんはすごい真面目で信じられないくらいの練習量だったと聞いた。なので……上手いんですよ! ボーイング(弓の使い方)や構えが上手いんですよ!」と感嘆の声をあげた。
また、宮本は「今の音楽業界をそのままを表した映画だなと感じました」とも。中澤も「クラシックファンは人口の1%以下と言われている。その中でこの映画が持つ効果は期待するものがある」と語り、本作が、クラシック音楽業界について知ってもらうとともに、身近に感じるきっかけになることを切望した。
宮本はこの日、バイオリン製作年度においてゴールデンピリオドと言われる1700年から1720年に作られた、11億円相当のストラディヴァリウス、愛称“HAMMA(ハンマ)”の生演奏も披露。めったにお目にかかることができない逸品中の逸品にどよめく会場だが、宮本が3曲(エルガー作曲「愛のあいさつ」、バッハ作曲「主よ、人の望みの喜びよ」、モンティ「チャールダーシュ」)を奏でると一転、観客は豊かな音色にうっとり耳を傾けていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『マエストロ!』は1月31日より全国公開