激戦地に妻の声が響く…イーストウッド最新作の衝撃映像!
名匠クリント・イーストウッド監督が、アメリカ軍最強と呼ばれた狙撃手クリス・カイルの自叙伝を、ブラッドリー・クーパー主演で映画化した『アメリカン・スナイパー』から、平和な日常と過酷な戦場の狭間で苦悩する主人公の姿をとらえた特別映像が公開された。
先日発表された第87回アカデミー賞ノミネーションにおいて、作品賞と主演男優賞を含めた、6部門でノミネートされた同作。現地時間16日に拡大公開された全米では、1月のオープニング興収歴代1位の作品の、倍以上となる成績をあげるなど、社会現象ともいえるヒットを記録している。
主演のブラッドリーが自らプロデューサーを務め、イーストウッドに監督をオファー。米軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーだったクリスが、戦場において次第に心に傷を負っていくさまを、緊迫のアクションを交えて描き出す。今回公開されたのは、巨大な砂嵐が舞う中、壮大なスケールで展開する激戦を捉えた映像。緊迫の状況下で、涙をにじませながら愛する妻・タヤと電話をするクリスの姿とブラッドリーによる迫真の演技が、観る者の心に訴えかける。
本作についてイーストウッド監督は「映画の魂であり、ストーリーを展開していくのは人間関係。クリスと戦友たちとの関係、そして特にクリスとタヤの関係はこの映画の中で一番重要だ」と断言。実際にアメリカでは、戦争映画でありながら、男女比57:43と女性層が多く劇場へ足を運んでいるといい、主人公とその妻が織りなす家族の葛藤とドラマが、多くの女性の共感を呼んでいることをうかがわせる。(編集部・入倉功一)
映画『アメリカン・スナイパー』は2月21日より全国公開