藤原竜也&岡田将生『ST』監督がキャスティング秘話を明かす
28日、藤原竜也と岡田将生が名コンビを演じる『映画 ST赤と白の捜査ファイル』ティーチイン舞台あいさつが都内で行われ、佐藤東弥監督、森雅弘プロデューサーが出席した。劇中に登場するマスコットのガッキーくんを伴って登場した佐藤監督と森プロデューサーは、観客動員数60万人突破という大ヒットに大喜び。方々から手が挙がる観客からの質問にも上機嫌で答え、キャスティング秘話などを明かした。
本作は、藤原竜也演じる赤城と岡田将生演じる百合根がバディを組み、警視庁の特殊機関「ST」の変わり者たちと不可解な難事件を解決していくさまを描いた人気ドラマの映画化。ドラマ最終話から続く劇場版では、殺人容疑をかけられ逃亡する赤城の疑いを晴らすべく、STメンバーが奮闘する姿が描かれる。
原作からのファンという女性からキャスティングについて尋ねられた佐藤監督は、赤城役の藤原と百合根役の岡田はすんなり決まったと告白。一方で、原作では美青年の青山について「いったい誰にすればいいのかと結構悩みまして、思い切って女性にしたら面白いんじゃないかという無責任な会話がスタートだった」と志田未来の起用理由を説明した。原作ではマッチョな黒崎については、「登場したときに意外性がある人がやった方が面白いんじゃないかというので考えました。窪田(正孝)君に頼むと決めた時点で、黒崎は強くなくてもいいんじゃないかという話もあったが、彼が最後に出てきて全部持っていくというのがパターンになれば面白いよねというのがあった」と興味深いエピソードで観客を惹(ひ)きつけた。
本作は、STメンバーによるセリフの掛け合いが見どころでもあるが、佐藤監督によると「本にないセリフを言う人たちじゃない」そうで、「本を作ったときに予想外に面白くなった」と脚本の魅力についても言及。また、テレビドラマ第1話の視聴率が出る前から、配給元の東宝から「映画化してもいいよ」という話をもらっていたことも明かし、ドラマ放送時から期待値の高い作品であったとことを伺わせた。
最後に、「選挙みたいになっちゃいますけど」と少し照れながらも、「ぜひ我々にこの続きを作らせてください。そのためには皆さんの力が必要です」と深々と頭を下げた森プロデューサー。そんな姿に観客は盛大な拍手でエールを送った。(取材・文:鶴見菜美子)
『映画 ST赤と白の捜査ファイル』は公開中