オスカー候補作品『セルマ』の主演と監督がハリケーン・カトリーナを描いた映画で再タッグか?
映画『セルマ(原題) / Selma』でマーティン・ルーサー・キング・JRを演じた注目の俳優デヴィッド・オイェロウォが、同映画でメガホンを取ったエヴァ・デュヴルネ監督と、ハリケーン・カトリーナを題材にしたタイトル未定の映画で、再タッグを組む可能性があることがVarietyや複数のメディアによって明らかになった。
本作は、製作会社パーティシパント・メディアが企画している作品で、映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』のジェフ・スコールとジョナサン・キングが製作総指揮が務める。監督は、『セルマ(原題)』でオスカーの監督賞候補こそ逃したものの、一躍脚光を浴びた女流監督エヴァ・デュヴルネが、自ら製作、脚本、監督を務める予定だ。そしてこのたび、新たにデヴィッド・オイェロウォがその主演交渉に入ったようだ。
そのストーリーは、2005年の8月にアメリカ合衆国の南東部を襲った大型ハリケーン・カトリーナが発生した中で、ラブ・ストーリーや殺人ミステリーにをつづった作品になるようだ。
エヴァ監督は今作について「(ハリケーン・カトリーナという)カオスの時間帯の中で、カオス自体がどういうものなのか調べながら、複雑ながらも親密な関係を探索していくストーリーに、われわれは興味を示している」とコメントしている。
エヴァ監督とデヴィッドはこれまで、映画『ミドル・オブ・ノーホエア(原題) / Middle of Nowhere』、『セルマ(原題)』でタッグを組み、もし今作でもデヴィッドの出演が決まれば、3度目のタッグになる。題材的にも興味深い作品になりそうだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)