『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』出演者は元慶大生で日本語ペラペラ!
ニュージーランドの首都ウェリントンで共同生活を送るヴァンパイアたちのゆる~い日常をモキュメンタリータッチでつづり、世界の映画祭で観客賞を総なめにしているコメディー映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』に本人役で出演したスチュー・ラザフォードが、流ちょうな日本語でスカイプインタビューに応じた。
ヴァンパイアたちのゆる~い日常!映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』本編映像
高校3年生のときに東京に1年間留学してニュージーランドに戻り、ニュージーランドの大学を休学して国費留学生として慶應義塾大学の日本語研究課程でさらに1年間学び、ニュージーランドの大学を出た後、大阪にある日本のデザイン会社に2年弱勤めたという異色の経歴を持つスチュー。現在はニュージーランドで暮らしており、「日本語はほとんど忘れてしまったんですけど」と謙遜するが、その腕前は相当なものだ。
スチューは、メガホンを取ったタイカ・ワイティティ監督とシェアハウスをしていたよしみで2005年に製作された短編映画に出演し、その長編版となる本作にも出演することになった。大体の話の流れは決まっているものの全てがアドリブだといい、親友ニックからヴァンパイアになってしまったことを打ち明けられるシーンでは、「監督からあった指示は『ニックが来ておまえに何かを説明するから適当に……』というくらいでした(笑)。僕のリアクションはリアルなんです」と明かす。
出演者はコメディアンばかりでどんどん新たなアイデアが出てくるため、約90分の映画だが総収録時間は125時間に上った。テイクを重ねる中で生まれたという、ヴァンパイアたちが夜道で遭遇した宿敵・狼男たちに対し、犬にするように枝を投げて取ってこさせようとするシーンは必見だ。またスチューによると、カットされてしまったものの、『スラムドッグ$ミリオネア』のごとく、ヴァンパイアと狼男のダンスで終わるバージョンもあったという。
ニックによってシェアハウスに招き入れられ、初めはおいしそうな真っ赤なほっぺでヴァンパイアたちから命を狙われるも、すぐにその優しく穏やかな性格で人気者になる“スチュー”。劇中の“スチュー”と本物のスチューの違いについては「映画の中のスチューは10年前のスチュー。当時はIT関係の仕事をしていて、1時間に2~3分しか他の人としゃべらなかったんです。でも今はもっとクリエイティブなプロジェクトもやっていて1時間に5分くらいしゃべるようになった(笑)! 今はヒゲも生えてる!」と笑顔で説明していた。(提供:松竹メディア事業部)
映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』は公開中