さまぁ~ず、勝手な通訳で『ムーミン』監督を爆笑させる!
お笑いコンビ・さまぁ~ずの三村マサカズと大竹一樹が3日、TOHOシネマズ六本木で行われた『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』プレミア上映会に来日中のグザヴィエ・ピカルド監督と出席し、ゆるいジョークを連発して、ピカルド監督の笑いを誘った。
昨年はフィンランド生まれのキャラクター・ムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンの生誕100周年。そして今年は「ムーミン」が1945年に書籍化されてから70周年。本作はこのメモリアルイヤーを記念して、本国フィンランドで制作された初の長編アニメーションとなる。
三村が担当するのは、バカンス先でムーミンパパと意気投合するリッチな芸術家・モンガガ侯爵。一方の大竹は、イギリス出身のプレーボーイのクラークに声を吹き込んだ。満員の会場を前にしたピカルド監督は「本当に多くの人に来ていただいて感動しています。日本は大好きな国で、日本のアニメを観て育ち、キャリアを重ねました。本当に名誉に感じています」とあいさつしていたが、大竹が「こんにちは。わたしは大きいですが……」と勝手な内容に置き換えて通訳を開始し、会場を沸かせていた。
さらに、「フランスではムーミンは知られていませんが、日本では昔から愛されているのは知っています。子供でも大人でも楽しめるムーミンを観ていただきたいと思います」と続ける監督に、今度は三村が「最初のところに下ネタがあってすみませんと言っています」と勝手な通訳を開始。しかしこの日の通訳は、「訳さなくていいから」という二人の制止を振り切って、はしゃぎ続ける二人の言葉を逐一訳してみせる。そんなさまぁ~ずのゆるいジョークの数々に、冗談好きなピカルド監督も終始大爆笑していた。
そんな二人の声優ぶりについて、「本当に声もすてきだけど、演技もすごくうまかった。モンガガ侯爵とクラークはこの映画の中では非常に重要な人物。二人にはユーモアがある。さまぁ~ずの二人には1,000回ありがとうと言いたい」と絶賛するピカルド監督だったが、「これ1回で終わるのはもったいない。これから声優を続ければいい。彼らはコメディアンをやめて、声優に転職されるそうです。きっとコメディアンとしての彼らを見られるのは今日が最後だと思いますよ」と返答。さまぁ~ずの二人を慌てさせる一幕もあり、会場は大いに盛り上がった。(取材・文:壬生智裕)
『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は2月13日より全国公開