菊地凛子出演作と松山ケンイチ出演作が金熊賞を争う!
第65回ベルリン国際映画祭
現地時間5日より開催される第65回ベルリン国際映画祭のラインナップがそろった。開幕を飾るのはイザベル・コイシェ監督の映画『ノーバディ・ウォンツ・ザ・ナイト(英題)/ Nobody Wants the Night』。主演のジュリエット・ビノシュの脇を菊地凛子が固め、コンペティション部門で金熊賞を狙う。同部門にはSABU監督、松山ケンイチ主演の『天の茶助』も選出されており、賞の行方が注目される。
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同部門ではコンペティション外として参加のビル・コンドン監督、イアン・マッケラン主演作『ミスター・ホームズ(原題) / Mr.Holmes』に真田広之も出演しており、日本人俳優の活躍が目立つ。2部門での登場となるのは橋本愛。若年向け映画を集めたジェネレーション部門の中でも年長向けの14プラスに選出された『ワンダフルワールドエンド』(松居大悟監督)、食映画部門となるキュリナリー・シネマ選出の『リトル・フォレスト冬・春』(森淳一監督)で、それぞれ主演を務めている。
フォーラム部門には、舩橋淳監督の『フタバから遠く離れて 第二部』、山本政志監督の『水の声を聞く』、高橋泉監督の『ダリー・マルサン』が選出されたほか、市川崑監督ミニ特集として『炎上』(1958)、『おとうと』(1960)、『雪之丞変化』(1963)も上映される。
そのほか、水尻自子監督の『幕』とフランスからの出品となる瀬戸桃子監督の『プラネット・シグマ(原題) / PLANET Σ』がベルリナーレ・ショーツ部門で賞を競い、日独合作となる『シェイプ・シフティング(原題) / Shape Shifting』がフォーラム・イクスパンデッド部門、ニューヨーク在住の福永壮志監督の『アウト・オブ・マイ・ハンド(原題) / Out of My Hand』がパノラマ部門に登場する。
金熊名誉賞を受賞したヴィム・ヴェンダース監督は、新作となるジェームズ・フランコ主演『エブリ・シング・ウィル・ビー・ファイン(原題) / Every Thing Will Be Fine』がコンペティション外として上映されるほか、過去の名作特集もある。また、世界的ベストセラーとなったサム・テイラー=ジョンソン監督による同名官能小説の映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』がベルリナーレ・スペシャル部門に登場するのも話題を呼びそうだ。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
第65回ベルリン国際映画祭は現地時間2月5日から15日まで開催