クリストファー・ノーラン、ADG特別賞を受賞!
第19回全米美術監督組合(ADG)賞が発表され、クリストファー・ノーランが特別賞であるCinematic Imagery Awardを受賞した。
同賞は、映画、テレビ、テレビCM、ミュージックビデオなどの11部門における、優れたプロダクションデザインに贈られる。映画部門は、時代映画、コンテンポラリー映画、ファンタジー映画の三つの部門から成り、それぞれ『グランド・ブダペスト・ホテル』が時代映画部門、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』がコンテンポラリー映画部門、マーベル製作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が有力候補であった『インターステラー』を抑え、ファンタジー映画部門で最優秀賞受賞を果たした。
『インターステラー』は最優秀賞を逃したものの、監督を務めたクリストファー・ノーランが特別賞であるCinematic Imagery Awardに選ばれ、『インターステラー』に出演していたアン・ハサウェイから賞の贈呈を受けた。同賞は、映画における視覚体験の向上に大いに貢献したと思われる監督に贈られる。過去には、マーティン・スコセッシ、クリント・イーストウッド、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスらが受賞したことでも知られており、今回、ノーランは晴れての受賞となった。
ADGの総務会長であるジョン・シャフナーらは、ノーランの選考理由として、「彼の映画は観るたびに、なぜ映画鑑賞が好きで仕方ないのかを思い出させてくれるんだ」と語ったそうだ。
また生涯功労賞(Lifetime Achievement Award)に『E.T.』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の美術を担当したジェームズ・ビゼルが選ばれた。(編集部・石神恵美子)