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イラク政府が上映中止を要請!全米大ヒットのC・イーストウッド監督作

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クリント・イーストウッド監督 - 『アメリカン・スナイパー』のポスターと
クリント・イーストウッド監督 - 『アメリカン・スナイパー』のポスターと - Theo Wargo / Getty Images

 全米公開から1か月たたずに、全米累計興行収入約2億4,900万ドル(約298億8,000万円・1ドル120円計算)を稼ぎ出し、戦争映画として全米歴代興収1位の座に就いたクリント・イーストウッド監督の映画『アメリカン・スナイパー』が、イラク政府からの要請によりイラク首都のバグダッドの映画館での上映が中止されたことがわかった。The Washington Postが報じた。

映画『アメリカン・スナイパー』フォトギャラリー

 同作は、4,000人以上のアメリカ人、15万人以上のイラク人が死傷したイラク戦争に参加した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの狙撃手クリス・カイルブラッドリー・クーパー)の半生を追ったドラマ。第87回アカデミー賞で作品賞や主演男優賞をはじめとする6部門にノミネートされている。

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 同映画については、ミシェル・オバマ米大統領夫人やジェーン・フォンダなどが絶賛する一方で、セス・ローゲンマイケル・ムーアなどが酷評するなど、批評家だけではなく多くのセレブリティーからも賛否の声が上がっていた。クリスが戦争に向かうことで心に傷を負っていく描写もあるが、クリスの自叙伝を基にしているため一方的な描かれ方であると問題になっているよう。イーストウッド監督自身は、本作を「反戦映画」だと述べている。

 バグダッドの映画館劇場マネージャーは、上映を続けた場合には罰金や劇場の閉鎖の可能性もありうるという警告の電話を文化庁高官から受け取り、すぐさま上映を中止したとThe Washington Postに告白。「映画はイラク人を侮辱している」といわれたという一方で、「多くの人々がこの映画を観たがっています。われわれが上映していたら、きっと批判の対象になっていたでしょう。しかしわれわれは上映しなかったことで、利益を失いました」と語っている。(編集部・井本早紀)

映画『アメリカン・スナイパー』は2月21日より日本公開

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