『アメリカン・スナイパー』がV3!累計興収で『トランスフォーマー/ロストエイジ』超え
全米ボックスオフィス考
先週末(1月30日~2月1日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、クリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』が興行収入3,066万528ドル(約36億7,926万3,360円)で拡大公開から3週連続となる首位に輝いた。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル120円計算)
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アメリカ軍最強と呼ばれた狙撃手クリス・カイルの自叙伝を基にした同作は、第87回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)を含む6部門にノミネート。映画館への客足が鈍る、NFLの優勝決定戦スーパーボウルが開催された週末だったものの、1日までの累計興収は2億4,775万2,541ドル(約297億3,030万4,920円)に達し、2014年に公開された映画の興収ランキングでは『トランスフォーマー/ロストエイジ』を抜いて第6位につけている。
マイケル・ベイ製作のSF映画『プロジェクト・アルマナック(原題) / Project Almanac』は興収831万252ドル(約9億9,723万240円)で2位デビュー。ベイの製作会社プラチナム・デューンズが手掛けた作品としては、2007年の『ヒッチャー』に次いで2番目に悪いオープニング興収となってしまった。ティーンエイジャーのグループがタイムマシンの設計図を手に入れて装置を完成させるも、タイムトラベルを繰り返すうちに次第に制御できない事態に陥っていくさまを描く。
また4位にはケヴィン・コスナーとオクタヴィア・スペンサーが孫の親権をめぐって争う姿を追ったドラマ『ブラック・オア・ホワイト(原題) / Black or White』が、10位にはエリク・ヴァン・ローイ監督が2008年のスリラー『ロフト.』をセルフリメイクした『ザ・ロフト(原題) / The Loft』が初登場。『ブラック・オア・ホワイト(原題)』は興収621万3,362ドル(約7億4,560万3440円)と振るわず、『ザ・ロフト(原題)』も興収274万7,342円(約3億2,968万1,040円)と惨敗だった。
今週末は、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督が『マトリックス』シリーズ以来となるオリジナルストーリーで挑むSFアクション『ジュピター』、人気アニメシリーズの劇場版『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo(う~)!』、ジョゼフ・ディレイニーのファンタジー小説「魔使いの弟子」を映画化した『セブンス・サン(原題) / Seventh Son』が公開される。(編集部・市川遥)
1月30日~2月1日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『アメリカン・スナイパー』
2(初)『プロジェクト・アルマナック(原題) / Project Almanac』
3(3)『パディントン(原題) / Paddington』
4(初)『ブラック・オア・ホワイト(原題) / Black or White』
5(2)『ザ・ボーイ・ネクスト・ドア(原題) / The Boy Next Door』
6(4)『ザ・ウエディング・リンガー(原題) / The Wedding Ringer』
7(6)『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
8(5)『96時間/レクイエム』
9(7)『ストレンジ・マジック(原題) / Strange Magic』
10(初)『ザ・ロフト(原題) / The Loft』