木村拓哉『HERO』クランクアップ!スタッフの熱意に感謝感激
東京地検城西支部メンバーの活躍を描いた人気シリーズ8年ぶりの劇場版『HERO』の主演・木村拓哉(SMAP)が、4日午前3時頃、東京・東宝スタジオにてクランクアップを迎えた。木村は昨年12月1日のクランクインから約2か月間苦楽を共にした新人美術スタッフが、撮影終盤に取り壊されていくセットを見て涙を流していたというエピソードに触れ、「スタッフ達の作品にかけるそういうすごい気持ちに囲まれて、カメラの前に立てているんだな」と改めて実感。「そういう皆さんの気持ちに感謝しています」とスタッフの熱意に感謝感激していた。
型破りな検事・久利生公平を演じ、主役として現場を引っ張ってきた木村は、共演者よりひと足先に全ての撮影が終了。シリーズ原点となるテレビドラマから長年タッグを組んできた鈴木雅之監督に花束を渡されると熱い抱擁を交わし、城西支部メンバーによる花道をくぐってスタジオを後にした。
「テレビドラマから映画になりましたが、現場の空気感であったり、カメラ前での自分たちには良い意味で変化はなく、作品と自分とが良い距離感で撮影をすることが出来ました」と振り返った木村。久利生と対立する外務省欧州局長役で参戦した佐藤浩市に「フィクションである物語に、その演技で説得力を与えてくれました」と尊敬の念を抱いていた。
■松たか子演じる雨宮は変わらない
今作は、「HERO」第1シリーズでヒロインを務めた松たか子が2007年の劇場版第1弾以来8年ぶりに雨宮舞子として帰ってくることでも注目を浴びている。木村は、「松たか子さんは久しぶりの『HERO』に参加ということで、時間は離れていたかもしれないけど、すぐにキャスト皆と分け隔てない感じで打ち解けてくれました。演技の面でも、変わることなく久利生を制する雨宮の目をしていて、この目が雨宮だと思い出させてくれました」とチームワーク抜群の様子を見せた。
■城西支部メンバー、『HERO』への思い
また、「城西支部レギュラーメンバーは超能力を持たないアベンジャーズのようなもの」と笑顔の木村は、「空は飛べないし透視能力も怪力もあるわけじゃないけど、それぞれの個性をいかして事件を解決していくチームなんです。そんな『HERO』は自分にとって背伸びしない等身大の関係で、この作品は存在してくれればいい。あるだけで良いかけがえのない存在です。ぜひ公開したら、映画のチケットという通行証をもって城西支部に来て一員になってほしいです」と胸の内を明かし、ファンにメッセージを送った。
昨年放送されたドラマ第2シリーズの北川景子らレギュラー陣に加え、松や佐藤ら実力派が木村と共演する劇場版第2弾『HERO』。今作で久利生は“治外法権の壁”に挑み、某国大使館の関与が疑われる女性不審死の真相に切り込んでいく。7月18日より全国東宝系にて公開。(編集部・小松芙未)